お年玉「お兄ちゃんが多い!」に大人がすべき対応策とは

新年の行事で子供達の最もテンションの上がる瞬間は、お年玉をもらう儀式でしょう。
子供は分りやすいもので、その喜びようったらないですよね。
面白いのは、だんだん年齢が上がっていくと、内心はニンマリを隠してお行儀よく頂いている姿だったりします。
けれどそれとは反対に、小さい弟や妹になると「あ!お兄ちゃんが多い!」とか「お姉ちゃんが多い!」なんて表面に出したり言葉にしたり……そんなことありますよね。
さて、子ども達にとってはこの「お年玉金額の兄弟格差」という大問題、大人としての対応はどうすればよいのでしょうか。

家族や親戚間で決まり事を作る

家族や親戚間で、お年玉の金額設定や渡し方などのルールを作っておくと、大人も子供も楽ですね。
年齢や学年によって金額を決めておくと、親戚間でも遠慮も少なくてすみますし、いくらお金を用意すればよいのか計算も出来ます。
子供が多くて他の家庭に申し訳ないとか、子供がいない家庭、個人に申し訳ないと思うなら、お金を出してくれた相手の大人に対して、何か新年の挨拶程度のちょっとした、気を遣わずに貰ってくれそうなものを用意するのもいいですね。
また、それぞれの子供のいる家庭での、お互いに渡す金額差を最小にとどめるためにも、渡す期間も年齢の上限を作ることは必須でしょう。

渡す時に年齢や学年を口に出して確認する

「君は今年で中学生になるんだね、13才なんんて早いなぁ……」などと話しかけながらお年玉を渡すと、ハイ!と黙って渡すよりもコミュニケーションが取れますし、何より小さい子達が、それで大きい子達の年齢や学年を把握することになります。
大きい子達の金額が大きいのは、その年齢差だと気付いて欲しいので、そういう話しかけ方を大人が工夫することで、子供達も「あと何年でお年玉の金額が上がる」なんて確認出来てしまうのではないでしょうか。
子供が年齢によってお金を換算しているなんて、何だか淋しいと思うかも知れませんが、自分の先々を想像して考えるには、意外とよい機会になるのではないかと思います。
運動会でも、よーいドン!の後に、みんな一列でゴールすることなんて、世間に出たらあり得るわけないんです。
年齢差によることで、小さい子達がその時は理不尽に感じても、年齢が上にいくごとに、年上の子達の次を同じように行っていることに、いずれ気付くでしょう。

子供達が揃ったところで、子供達の交換会を催す

さて、子供達が揃ったところで、ぜひやって欲しいのが子供座談会です。
そもそも親戚がたくさん揃うことなんて、一年にそうはありません。
そこで、学校のこと、勉強のこと、楽しかったこと、辛かったことを子供達の間で、年齢に関係なく話し合って欲しいと思います。
小さい子の悩みは年上の子達がアドバイスできるでしょうし、小さい子達は年上の子達の勉強や様々なことに頑張っていることを知るでしょう。
このことで、小さい子達から年上の子達に対する尊敬の念や、大きい子達の年下に対する思いやりが育てば、お年玉だって差が付いてしまうことを、何となく学んでくれるのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。