年の始めのお年玉。大人になったら渡す側になるけれどそういえばどうしたら良かったかな?と思うこともありますよね。
今回はお年玉の渡し方のマナーについてのおさらいです。
お札は新札で必ず袋に入れて
お年玉は、歳神様へのお供えした鏡餅を年長者が子供や目下の者にわけていたものです。神様からの賜り物とされていたため、その渡し方にもマナーが少なからずあります。
まず、現金を渡す場合必ず袋に入れましょう。ポチ袋や祝儀袋に入れて渡すのが一般的です。普段のお小遣いとは違いますのでお札をそのままむき出しで渡すのはマナー違反とされます。
お札は新札を用意しておきましょう。事前に銀行などで換金しておきます。年末は込み合いますので早めに用意しておきましょう。ポチ袋に入れる時は三つ折にします。お札の肖像画が内側になるように左側右側の順で折りたたみます。紙幣はどれも肖像画がある方が表ですので、紙幣を開いたときに肖像画が出てくるようにそのままポチ袋の正面に肖像画が向くように入れます。また上下も間違わないようにしましょう。折り目はキッチリと折ってしまわずふんわりと軽く折ります。
受け取る子供たちにとっては現金が入っていればそれで良いのでしょうけれど、小さな子供は開かないでそのまま親に渡すこともあります。常識として覚えておいて損はありません。
子供にこっそり渡さず必ず親の前で渡しましょう
もう一つ気を付けておいた方がいいこととして、必ず親御さんの前で渡すようにしましょう。小さな子供だと貰ったものをどうしたらいいのかわからない場合もありますし、親に報告をしない子供もいるかもしれません。教育方針として本人に現金を渡すことを良しとしない親御さんもいらっしゃいますので、こっそりと渡したりはしない方が良いでしょう。
あけましておめでとうなどの言葉と共に渡します。本当に小さい幼児や赤ちゃんの場合はそのまま親御さんに渡しましょう。
ポチ袋の表に相手、裏に自分の名前を書く
結婚祝いなどのご祝儀袋には表面に自分の名前を書きますが、お年玉のポチ袋の表面には渡す子供の名前を書きます。子供本人が読みやすいように小さい子供ならひらがなで「○○ちゃんへ」などと書きましょう。
そして裏面には自分の名前を書きます。こちらも「おばあちゃんより」「○○おじさんより」など子供本人がわかりやすいような書き方の方が良いでしょう。
表書きは省略しても構いませんが、同じ家で兄妹が数人いる場合などどれが誰のものかわからなくなることもあるので、書いておいた方が無難かもしれませんね。
目上の人には渡さないのが基本だけど渡すならお年賀として
お年玉は年長者から目下の者や子供に分け与えるのが始まりの習わしなので、基本的には目上の方のお子さん(上司の子供さんなど)には渡さないのがマナーとされています。
しかし、自分の子供が貰っていたり家にお招きいただいたりした時など、そうはいかない場面もありますね。そういう場合には、お年賀として現金ではなく玩具やお菓子、また図書カードなどを渡すのも一つの案です。
まとめ
お年玉の渡し方のマナーについてご紹介しました。
子供たちにとってはもらえればどうでも良いのでしょうけどね。知っておいて損はないマナーです。ポチ袋は12月頃にはお正月用のものがあちこちで販売されていますが、可愛いポチ袋は年中販売されています。普段から何にでも使えるポチ袋をお財布や手帳に常備していると、ちょっとした現金のやり取りをするときにスマートで便利ですよ。