今やスマートフォンは、大人のみではなく子どもが持つのも当たり前の時代になりました。
少し前までは、スマートフォンは子どもに持たせる必要はないという親の声が多かったのですが、最近ではあの東日本大震災を機に、少しその考え方が変わって来たようです。
スマートフォンはさまざまな機能があり、便利であり、情報を得るためには有益なことが多いのですが、子どもにとってはどうなのでしょう。
特に小学生にとってのスマートフォンとは、大人が持つことと意味が違うということを、大人は心得ておくべきでしょう。
子どもとその使い方について共通理解をしておきましょう
親子でなぜスマートフォンが必要なのかを話し合いましょう。
必要な機能、必要ではない機能を分ける作業は必須です。片付けにも最初、要るものと要らないものを分けますよね。考え方は同じです。
子どもと何が必要なのか考えます。前に書いた震災時にあった方が良い機能、家族との連絡手段はもちろん、身を守るものや情報は必要でしょう。また勉強に利用するものなどもあるでしょう。
必要なものを確認したら、あとは潔く制限をかけてしまう方がよいでしょう。
ゲームを入れたいなら吟味の上、1つか2つなど最初に制限をしておかなければ、歯止めは後からは効かなくなります。
スマートフォンは、小学生の間は子供用に販売されているものを利用するのも良いでしょう。それなら、最初から機能についてはよく考えられているので、あまり悩まずに済みそうですね。
子どもには必ず、その危険性を理解させておきましょう
最近のイジメはスマートフォンから始まると言ってもいいほど、大人の知らないところで大変なことが起きてしまっていることがあります。決して他人事ではありません。
使い方を間違えないように、また相手が間違った使い方をして来た時の対応も話し合っておかなければなりません。
制限を掛けることはもちろんですが、親は友達とのやり取りは知っておくべきです。プライバシーにしても、子どもが小さければ小さいほど大人の介入は必要です。プライバシー保護をうたって介入をせずに、事が大きくなってから発覚していたのでは、救うものも救えなくなる可能性だってあるのです。
親には子どもの監督責任があるのです。何でも話せるのはもちろん、友達とのやり取りを知る責任もあるのです。
何かがあった時に守れるのは大人だということを話し、スマートフォンを購入したのも利用料を払うのも、管理をするのも大人だと理解してもらうことは大事なことです。
子ども自身では自分を守ることも解決することも難しいと、大人も肝に銘じておかなければなりません。
お姉さんが活躍した話し
ある家族の話しです。
小学生同士でLINEをしているグループの中の一人のお母さんが、やはり何事もなければよいけれどと心配していました。そこに、その小学生の高校生になるお姉さんが、自ら提案してあることを実行しました。
なんと、そのお姉さんはその妹達のLINEグループに参加したのです。
そして、妹とその友達のおしゃべりに加わり、相談に乗ったり、たまに勉強を教えたり、友達とのトラブルがあればアドバイスをしたり、いつのまにかお姉さんは、みんなの憧れの対象になりました。
そして、お姉さんは必要があれば親に話し、様々なアドバイスは実は親からお姉さんに伝えられたものもあったようです。
そうやって、危険も事前にキャッチすることができたようです。
それはお姉さんが大学生になっても続いたようで、子ども達は大きくなっても頼もしい相談相手を側に、進路も考えられるほどになったのだとか。
導く誰かが参加したことで、親にも子ども達にもメリットがあった話しですね。
どこも同じようにはいきませんが、監視の目があれば、スマートフォンでも正常なコミュニケーションを取れて、危険回避に役立つということでしょう。