自分の子どもがいじめに遭っているかもしれないと思ったら、どのようにそれを見極めればよいのでしょうか。もし本当に子どもがいじめられているとしたら、親としてはとてもショックですが、できるだけ早く気付いて対処してあげたいものです。いじめられている子どもは、親になかなか打ち明けることができませんが、いじめによるサインを出していると言われています。いじめられている子どもが出すサインにはどのようなものがあるのでしょうか。また、そのサインを発見したらどのように対応するべきでしょうか。
いじめられっ子からのサインとは
うちの子がいじめられているかも…と思ったら、子どもをよく観察して、次のようなサインがないか確認してみてください。
まず、体に表れるいじめのサインとして、
- 夜眠れない
- 朝起きられない
- 急激な体重の変化
- 頭痛や腹痛などの体調不良
- おねしょ
朝に体調不良を訴えて学校を遅刻したり休みたがったりすることもいじめのサインだと考えられます。
また、物質的なサインとしては
- 文房具など持ち物がよく壊れる、なくなる
- 制服や体操着の汚れが目立つ、やぶれている
- 教科書などに落書きされている
- お金をほしがる(または親の財布からお金を持ち出す)
その他のサインとしては
- 元気がない
- 表情がなくなり、ぼーっとしている
- 急に泣いたり怒ったり甘えたりと情緒不安定になる
- 一人で部屋にこもり、外出したがらない
いじめられっ子のサインにはこれらのようなものがあります。もちろん、これらに当てはまるからと言って必ずいじめられているとは限りませんが、その可能性があると言えます。
サインを見つけたらどう対応するか?
先ほどご紹介したようないじめのサインを見つけた場合は、慌てずに落ち着いて子どもの話を聞いてみることが大切です。ここで親が取り乱して「○○ちゃん、学校でいじめられているんでしょう!」などと問い詰めてしまうと、子どもが話しにくくなってしまいます。子どもにとって、いじめられていることは親に知られたくないものです。あなたのことを心配しているよ、というメッセージを伝えて子どもが話してくれるのを待つか、「少し気になることがあるんだけど、話してもいいかな」と話を聞いてみてもいいかもしれません。
子どもがいじめのことを打ち明けてくれた時には、「つらかったね」「話してくれてありがとう」とまずは伝えて、親には安心して話せるということを知らせてあげます。
その後の対応については、子どもと相談して子どもの希望を尊重しながら考えていくのがよいと思います。
まとめ
今回は、いじめられっ子からのサインとその対応についてお伝えしました。
いじめに遭うことはどんな子にでも起こりえることだと思いますが、親が日ごろから子どもの様子をしっかりと見ておくことと、子どもがなんでも親に話せるような信頼関係を築いておくことは本当に大切なことだと感じました。