発達障害は後天性ではない

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長男が発達障害だと分かる前は、育て方やしつけ方が悪いと言われました。
おそらく、発達障害児を育てている親は、周りからも言われてきたでしょうし、自身もそう思っていた部分があったかもしれません。
私も、私の接し方が悪いのだろうと、厳しく接してしまっていました。しかし、いくら厳しく接しても、いくら話してきかせても、わかってもらえている感じは全くなかったですし、私も意味がわからない時期がありました。
発達障害の診断を受けてからは、私の方が知識をつけ、接し方を変えていったため、特性での困り事は少しずつ目立ちにくくはなりましたが、長男自身の特性がなくなったわけではありません。

後天性の発達障害はあるのか?

発達障害は生まれつき脳機能に発達の凸凹があり、日常生活に何かしらの困難があること、と言われています。
その全てが解明されているわけではないようなので、まだまだわからないこともたくさんありますが、育て方やしつけなどの後天性が原因で発達障害になるのではないということはわかっているようです。
事故などで頭への衝撃や損傷が原因で、後天的にサヴァン症候群という発達障害になる場合もあるようなのですが、本当にごく稀な例のようで、詳しいことは解明されていないので私も情報はあまり知りません。
また虐待などの家庭環境で脳が委縮して発達障害になるのか?ということもたまに聞きますが、こちらもよくわかっていないようですね。
脳の委縮と脳機能の凸凹はまた違うような気もします。

診断をうけるということ

おそらく一番気になるところは、後天性(育て方やしつけ方)で発達障害になってしまうのではないか、という不安ですよね。
私は、それはないと思っていますが、発達障害と診断されてもされていなくても、本人が困っているのであれば、何かしらの対処をしてあげることはできると思います。
診断をするかしないかは、本人を含めたご家族の判断になると思いますが、診断を受けて特性がわかれば対処の仕方がわかりやすいという利点はあると思います。
発達検査では凸凹の詳しいこともわかりますし、配慮の仕方なども見えてきます。
また、家族以外の学校や会社などへの説明もしやすいですし、説得力もありますので、診断すること自体に損はないと思います。
発達障害という診断が出たからといって、人生に大きな損失もありません。
‘障害’と名がついてしまうことへの抵抗感もわからなくはありませんが、一番困っているのは本人ですので、世間体を気にするよりも本人の生きやすさを一番に考えた方がいいと思います。

特性を和らげて生きにくさに配慮するということ

感覚的に過敏であったり、先の予測が出来ない不安であったり、言われていることがわからないというような特性による困りごとは、周りで接する人も大変かもしれませんが、本人が一番大変だと思います。
わからないまま、時を過ごしていかなければいけないストレスは計り知れないと思います。
本人の特性をよく把握することで、周りの配慮や本人の自己認識も変わってくるでしょう。
長男の場合も、特性を理解することで、配慮できることや接し方などが変わっていきました。
予告をすることでその場から頑なに動かなくなることはなくなりましたし、今、何をしているのかの声掛けで、どこかに行ってしまったり物を出し過ぎてしまうことが減りました。
感覚的に過敏なところは、その音を避けるか耳栓で対応しましたし、ビジョントレーニングを始め、読みのトレーニングも私独自のやり方できっかけをつかむことができました。
特に読みに関しては、出来なくてもいいやと何度も思ったのですが、複数の取り組みからアプローチすることで少し読めるようにもなりました。
配慮のある中で生活すると、周りが感じる長男の困り事の数は明らかに減っていきました。
お互いにストレスが減り、楽しく過ごせる時間も増えますし、出来ることも増えていき、自身もついてきます。
後天的に発達障害になってしまったのではないか、と不安に思う気持ちもわかりますが、一番必要なことは、発達障害本人の困っていることや不安を理解して受け入れてあげることだと思います。
誰もが、ここにいてもいい、ここで生きていこうと思えるような安心できる場所を持ち、これからの未来への夢や期待を持って過ごしていけるような、そんな時間を過ごしていきたいですよね。

ABOUTこの記事をかいた人

2人の男の子を育てている主婦です。(現在小4と小1) 長男が発達障害のため、ちょっと変わった子育てをしています。 今年から次男が小学校に入ったので、少しずつ自分の時間が持てるようになりました。 そんな私のちょっと変わった子育てのお話を紹介致します。