イジメは防げない、でも対策はあります

残念ながらイジメはなくなることはありません。また、誰でも被害者になりうるし、誰でも加害者にもなりうるのです。
イジメの被害者にならないように、事前に対策は難しいという現実があるのですが、もし被害者になってしまったら、直ぐに対策を練る方法はあります。
重要なのは、出来るだけ早いうちに対策を立てることです。ここではイジメと戦うために、より良い解決に導くための対策について考えましょう。

対策は早いうちに立てる

まず、イジメられていることをいち早く気付いてあげることが大事です。そのためには、日頃からの子供とのコミュニケーションを取っておく必要があります。例え本人が、親にイジメられていることを伝えることが出来なくても、ちょっとした子供の変化を見逃さないようにしたいものです。子供に干渉することではなく、毎日顔を見て、毎日会話していれば、子供はどこかでSOSを出しているはずですから、とにかく早く気付いてあげることです。
子供は隠す努力をする場合も多いので、見破るのは大変かも知れませんが、気付くことに時間が掛かってしまえば、その時はイジメはすでにエスカレートしていますし、子供はイジメを受けることによって感情の動きが鈍くなってしまいますから、ますます大人は気付きにくい状態になるのです。
深みにはまる前に、救い出す対策を考えなければなりません。

学校での対策

まずは担任に相談します。担任が相談に乗れないようなら校長に、それでもダメなら教育委員会です。それでもダメなら地域の議員、というように、順に地位が高い方に向かってアタックします。
最初の目標としては、そのイジメを白日のもとに晒すことです。それだけでイジメが修まる場合もあります。
全ての学校に配置されているわけではありませんが、もし学校にスクールカウンセラーがいたら相談してみましょう。スクールカウンセラーは学校外部から来ることが殆どですから、学校の不都合に関わらず動いてくれる可能性も高いです。

相談機関はどんなものがあるのでしょう

学校では埒が明かない、学校とは離れた機関で相談したい、もっとダイレクトに動いて欲しいという時は、各相談機関に連絡してみましょう。

  • 24時間こどもSOSダイヤル
    電話 0120-0-78310(無料・全国24時間対応)
    http://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm
    (文部科学省ホームページ)
    相談者の所在地にある教育委員会相談機関に直接相談出来ます。保護者、子供、誰でも相談出来ます。
  • 子どもの人権110番
    電話 0120-007-110(無料・月~金 8時30分~17時15分)
    http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html
    (法務省ホームページ)
    電話は最寄りの法務局の職員、人権擁護委員が受け付けます。保護者、子供、どちらでも相談出来ます。
  • チャイルドライン
    電話 0120-99-7777(無料・16時~21時)
    http://www.childline.or.jp
    NPO法人が運営する子供専用相談機関。
    子供に予め「何かがあった時に」と伝えて、このページのアドレスや電話番号を教えておくのも良いかも知れませんね。ホームページには大人のページもありますので、チェックしてみて下さい。
  • インターネット人権相談受付窓口
    ホームページにて受付
    http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken113.html
    (法務省ホームページ)
    相談フォームに必要事項を書き込んで送信すると、最寄りの法務省よりメール、電話、面談にて相談を受け付けます。
  • ヤングテレホン
    電話 各都道府県に設置
    各都道府県の各市町の相談窓口、あるいは都道府県県警に設置されています。
    心理士や、少年問題に関わっている警察官が相談にのります。

一人ではないことを知ってもらうために

イジメられている時は一人で悩んで苦しむことが多いのですが、あなたの味方はたくさんいる! と伝えるだけで、子供はイジメを乗り越える力を蓄えることが出来ます。
子供を中心にして、一緒に考えてくれる大人や仲間を増やしてあげれば、きっと一人ではないと理解してくれるでしょう。親を悲しませたくないと、我慢する優しい子がイジメにあいやすいのですが、困った時は色んな人、色んな場所に相談出来ることを伝えておけば、きっと自分の身に起きている大変なことについて、ちゃんと発信してくれるはずです。
あなたは一人ではない! と伝え続けることが大事なのです。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。