ささやかだけど、これで子育て中に気分転換

生活が、根底から変わる

息子が乳児の頃、昼も夜もまとまった時間で寝てくれることがなく、本当に大変な思いをしました。
睡眠不足ばかりでなく、食事もままならなくて「こんな日々がいつまで続くのだろう?」と目の前が真っ暗になるような感覚に陥ったこともしばしばです。
私の出産直前から夫は仕事が倍増し、毎日日付が変わってからの帰宅。
手助けなんて全く期待出来ませんでした。
「仕事が終わればあとは自分の時間」「家事をあとこれだけ終えれば、自分の時間」だった頃があったなんて信じられず、生活リズムが正に根底からひっくり返りました。

何気なく手に取った一冊に救われた

文字通り「髪振り乱して」怒涛のように過ごしている間に、何回か息子の健診がありました。
そこで同時期に出産したお母さんたちと言葉を交わしている時に、今は面白い育児エッセイや漫画がたくさん出ていることを知りました。
早速帰りに書店に寄って棚に並ぶ背文字に目を走らせたら‥あります、あります。
その日に買ったエッセイは、著者の方が初めて出産された年齢が私と近いのと、飾り気のないストレートな文章が心地よかったのとで、授乳をしながらスイスイ読むことが出来ました。
「そうそう!」と共感したり、一緒に腹を立てたり、ちょっとしたヒントをもらったりで、元気に気分転換が出来、 その一冊はしばらくの間私のバイブルとなりました。

いつも傍にいる相談相手、話し相手

その後も何冊か育児漫画やエッセイを買いましたが、「今日はあの漫画のあのページを読みたい気分」「夫に腹が立つから、同じような話が載っていた巻を読んで憂さ晴らししよう」などと使い分け、うまく気分転換が出来るようになってきました。
漫画のオチに大笑いし、つられて息子まで笑ったこともありました。
悪天候や体調不良で外出出来ない時も、手を伸ばしてページを開けば、そこには相談相手、話し相手がいました。
これらの本に背中を押してもらって公園デビューも無事に果たした私は、それまでとは違う新たな悩みに直面することもありましたが、そんな時も本は相談相手になってくれました。

たとえ一冊の本でも

赤ちゃん、そして小さな子どもとの生活は小さな喜びに満ちているとわかってはいても、自分が思うように身動き出来ない状態になると、どうしても心が固くなりがちです。
外出や、公園で誰かとお喋りすることも難しい時のために、育児漫画やエッセイをお手元におくことをお勧めします。
たとえ一冊でも、育児に悩むお母さんを元気づけてくれる力と優しさに溢れています。
ささやかではありますが、気分転換に大いに力を貸してくれることでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

現在小学生男児を子育て中です。息子の言動に日々振り回されて頭を抱える毎日ですが、自分を取り戻すために試行錯誤しております。