子育てがしやすい間取りの話し(賃貸編)

2.勉強する場所は決めない

ダイニングテーブルで勉強をする子どもは多いようです。ここならお母さんと一緒に問題を解いたり、分らない所も聞けて勉強も楽しくなるでしょう。床に寝転んで勉強したり、絵を描いたり、リラックスモードでも頭はフル回転!なんてことも。数分ごとに場所を変えて勉強しても、ダラダラとするより気持ちの切り替えもできて、時間を短く区切った方が案外集中出来たりもします。なにより家族の側で勉強できるのは、子どもの安定にもつながります。

3.家族の気配を感じる家

キッチンでお母さんがお料理する音、お洗濯する音、パタパタと歩くスリッパの音、テレビの音、またそれを見て笑う声。
生活音は、自分が家族の中で暮らしているという安心感をもたらします。また、親も子どもの動く音が聞こえてくれば、どんなことをしているのかだいたい想像がついて安心できます。
実は間取りが既に決まっている賃貸の場合、キッチンの見える場所に机を!という間取りに出会うのはなかなか難しいかも知れません。でも、音で家族を感じることはそんなに難しいことではないのです。あまり考えることもない音についてですが、お部屋を選ぶ時、それも少し頭に入れて検討してみてはいかがでしょう。

4.家族集合の場所をつくる

ダイニングテーブルで食事、リビングでテレビを見てくつろぐなど、自然に家族が集まる場所はだいたい決まっているものです。
でもたまに、子ども部屋に集まっておやつタイムとか、今日は月がきれいだからベランダでお月見しようとか、みんなで集まって小さなイベントをすると楽しい思い出ができそうです。私も子育て中は、家族と一緒に狭いベランダにレジャーシートを敷いて、小さなテーブルにささやかな食事を並べました。鳥のさえずりや風の音、当時は海の側の賃貸マンションに住んでいましたので、夜は海の上に浮かんだ月と、月明かりで照らされた海がきれいだったのを思い出します。
家中の色んな場所で、アイデアいっぱいの家族のイベントで思い出を作ってみては?

子育ての時期は親も働き盛りですから、転勤などの事情から会社に近い賃貸物件や社宅に住まうことも多く、間取りも選べないのが通常でしょう。しかし、子育てをしやすくする工夫は、どの物件でも可能だと思います。今は入居者が間取りを選べる賃貸物件もあるようですから、そちらを探してみるのもいいですね。
子育てとともに、家族との楽しい思い出がつまった家を作りあげていきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。