発達障害の事を話す
長男の発達障害がわかってからは、怒りにまかせて怒る事は止めました。自分を見失わないように冷静になるように気を付けています。
なので長男が発達障害である事を話そうと、特に計画する事なくその場で決めました。
出来ないのは長男のせいではない、という事をどうしても言いたかったのです。
一瞬、キレてしまった後、すぐに冷静になるように落ち着き、長男に発達障害である事の話をしました。だから「出来ないのではなく、やり方が違うのだ。」と出来るだけわかってもらえるようにゆっくりと少しずつ話しました。
話しが終わった後、長男は一言、
「なんだ、僕が悪いんじゃないのか。」
と言って、晴れやかな顔で笑いました。
一生、忘れる事が出来ない一瞬でした。
ずっとずっと自分を責めて生きていたんだと、そうさせてきたのは私や周りの大人だと、心から反省しました。
たった7年しか生きていない小さな体と頭で、精一杯自分を責めていたのかと思うとやり切れない気持ちでいっぱいになりました。
勝手に自分の固定観念や一般論を当てはめようと、その路線からはみ出してはいけないと、それが子育てだ、位に思っていた自分がとても嫌になりました。
自己肯定感が上がっていく日々
「出来ないのではなく、やり方が違うのだ。」
これは日々長男に言っている私の言葉です。
神経のつながり方が違うので、見え方もやり方も結果も人それぞれです。
今は、それでいいと自信を持って言う事が出来ます。
発達障害の事をカミングアウトした後は、「じゃあ、どうすれば出来るのか、どこまでなら出来るのか、何が出来て何が出来ないのか。」を少しずつ話し合う事が出来るようになりました。
長男が教えてくれる感覚や見方からやり方を探っていき、チャレンジしてみてトライ&エラーを繰り返す、こうやって今日まで過ごしてきています。
時間はかかりましたが、4年生になった今、長男は「発達障害で良かった」とまで言ってくれるようになりました。そして私の事を、「発達障害の子どものお母さんで良かった」とも言ってくれます。涙が出るほど嬉しい、これ以上、嬉しい言葉は見つからないです。
今の長男は、毎日笑っている事が多く、自信もかなりついてきました。
相変わらず「学校には行きたくない」と言いますが、それはいつもの事、と笑って流せるようになりました。
今だから言える事ですが、自己肯定感が低い事、これが二次障害の全ての鍵を握っているのではないかと、私は思っています。
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