まだ長男が3歳の時、次男出産のため実家で半年過ごしたのですが、私に怒られた長男が「いつもこうなんだ!いつもこうなんだ!!」と地団太を踏んで言っていたそうです。
それを聞いた私の妹が、3歳の子が「いつもこうなんだ!」なんて言う??、と私に教えてくれました。
怒られている意味はわからず、おそらく長男自身が何か間違った事をしているとも思っていないのでしょう。
声掛けの重要さ
長男の発達障害はわかってから、まず一番気を付けたのが‘声掛け’です。
「怒らない」「命令しない」「指示は短く」「絵カードを使う」を中心に、声掛けや話し言葉を変えていきました。
遊んでいる時に他へ興味が移ったなと感じたら、「今、何で遊んでいるの?」と聞きます。
新しい物で遊んでいると言ったら、「前に遊んでいた物はどうする?」と聞くとあっさり片づけてくれました。片づける時は出来るだけ補助をしました。
片づける箱を持っていてあげるとか、片づけを手伝ってあげるなど、本当にちょっとした事ですが、‘片づけられなかった‘という結果にならないよう、フォローしました。
そして片づけが終わったら、「片づけ終わり!」と、これで一旦終わったよという事を長男の代わりに代弁して区切りをつけました。
たったこれだけなのですが、生活は劇的に変わりました。
声掛けがないと、以前のように散らかり放題になってしまうので、見て声掛けをしなければいけないのですが、長男も一旦気持ちを切り替えられるし、後々、全部片づけなくてもいいので少しずつですが私の補助なしでも片づけられるようになっていきました。
出かける前、ご飯の前、寝る前などは「あと何分でご飯だから、何分後に片付けを始めよう」と声を掛け、‘絵カードタイマー’(タイマーが色で表示されるので時間の概念がなくても目で見て時間を認識できる)というアプリをかけると、タイマーがなったら片づけ始めるようになりました。
片づけるスピードも最初は時間がかかりましたが、10歳になった今ではほんの5分もかからずに部屋が片づきます。
今でも箱に全部片づける方法は変えていませんが、あっという間に片づけてくれてくれた時は感動しました。
出来ないんじゃない、やり方が違うんだ。
いつも私が長男に言っている言葉です。
まさにちょっとした声掛けと工夫で、‘出来ない’が‘出来る’に変わっていった出来事です。
- 1
- 2