私の場合、夫の実家は遠方にあり、義父義母はそこで暮らしています。飛行機で移動をしなくてはならない位の距離なので、普段の生活において義母が私たち家族に関わってくることはほとんど皆無な状況です。しかし、私の周囲には今住んでいる所が夫婦揃って地元の人も多く、義理実家との関係について様々な話を聞くことがあります。
義母との関係が良好な場合
義理実家が生活圏内に住んでいる友人達の話を聞くと、上手くお付き合いをしている友人達もいれば、上手くいっていない友人達もいます。上手くいっていない友人達の話を聞くと、自分達だけでゆっくり過ごしたい休日に一緒に行動せざるを得なかったり、急に夕ご飯を食べに行かねばならなかったり、幼稚園や学校の子供たちの行事に呼ばなくてはならなかったり、買い与えたくもないおもちゃを買って来たり等、挙げればキリがない程、不満が募っている友人達の愚痴や文句は続いています。総じて上手くいっていない友人達の話の共通点は、義理実家との距離感が近すぎて、自分達のペースで生活出来ないことがストレスを感じている、ということです。
義母との関係が険悪な場合
うまくいっていない友人達の中で一番深刻で最も不満を抱いている点は、子供の親である以上、子供のことはやはり自分達で決めて育てていきたいのに、特に義母が孫は自分の所有物であるという錯覚をしているのか、逐一あらゆることに口出しをされているのが一番辛いと共通して話していました。自分達の思うように子育てが出来ない辛さは、私の想像以上のようで、もう転勤とかで遠くに引っ越ししてしまいたい!と嘆いている程でした。確かに、自分達なりに子供をこういう風に育てていきたいという夢や希望があり、それを実践している最中に、横から否定されたり意見を言われたり違う方向に持って行かれたりしたら、正直イライラしてしまいます。しかもそれが日常的に言われ続けていたりもしたら、義母に対して嫌悪感を抱き、その感情が次第に積もり積もって関係を拒絶してしまいたくなるのも分かります。そういうタイプの義母は、息子家族全てを支配し、義母自身でコントロールしないと気が済まないのかもしれません。息子家族は別の家族であり、自立し独立している事を認めることが出来ていないのではと思っています。全くの赤の他人の場合であれば、義母の存在全てを拒否し、訪問や介入を無視すれば済むのかも知れませんが、そこはやはり身内であり、孫にとっても祖母なので、なかなか思い切って縁を切るということは難しいことになります。
義母との関係が上手くいっている場合
上手に義母とお付き合いをしている友人は、義母と自分の距離感を程良く保っているのが上手く、また、義母も息子の家族は別の家族という意識をしっかりと持っており、節度ある付き合いで、必要以上に干渉をして来ないというのもあげられます。お互いが少しずつ気を配り合っており、友人は子供たちの行事の際は義理実家に声を掛け、義母も呼ばれた時のみに行動を共にし、義母も用事や訪問の際には必ず事前に友人の元に確認の連絡を取り、当たり前のような事ですが、そういう些細な事をきちんとしてくれる義母のようです。息子よりもお嫁さんである友人の方に気を配っているのが分かる対応をとってくれているようです。大切にされているのが分かるので、必然的に友人の方も義理実家を大切にしようという気持ちが生まれています。
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