眠いと身体も子育ても辛くなる!そんな時期に救われた言葉

次から次へとやってくる赤ちゃんのお世話、慣れない子育てでてんてこ舞い!

私は元々夜、きちんと睡眠を取らないと身体がもたないタイプでした。出産してからしばらくは、夜中の授乳やオムツ替えで何度も起こされることはある程度予想はしていまいしたが、実際その時期に突入すると、想像以上に大変な日々でした。
新生児の頃は、授乳をするのにもまだ慣れないので30分くらいはかかるし、母乳だけでは足りない息子がぐずぐずと泣くと、ミルクを作って与え、その哺乳瓶を洗って消毒し、そうこうしているうちにオムツを替えなければならず、うまく寝付けない息子を抱っこして寝つけ、私も眠ろうとすると再びお腹が空いた息子が起きて、一連の流れが始まる、というサイクルが夜中に繰り返されていました。

夜中にしっかりとまとまった睡眠が取れないので、必然的に昼間も眠くて仕方ない状態でした。息子が寝ている間にご飯を作り家事をしたかったのですが、息子の隣でいつの間にか一緒に眠っていることが多かったです。新生児の頃の赤ちゃんはまとまって眠ることがなく、2、3時間寝てはミルク、というサイクルを一日中繰り返すので、お母さんは赤ちゃんのそのサイクルと一緒に過ごさねばなりません。

お母さんの方は、出産の疲れもまだ取れないうちから、まとまって睡眠が取れない日々が始まり、慣れない授乳やミルクや赤ちゃんのお世話をしながら、家の中のことをしなければならない状態です。私の場合は義理の母がお手伝いに来てくれて、家事や食事の世話をしてもらいましたが、それでも夜中にまとまって眠れないので、日中、息子の世話をしていない時はボーっとしながら過ごしていました。

束の間の幸せいっぱいな時

息子が4、5か月になると大分まとまって眠ってくれるようになり、新生児の頃に比べると夜中の授乳の回数も減り、息子も私も少しはまとまって眠れるようになれました。
2、3時間おきだった夜中の授乳も、4、5時間間隔となり、オムツ替えもその時に替えるだけで済むようになりました。夜中の息子のお世話がほぼ1、2回になっただけで、随分楽になった記憶があります。
そうこうするうちに離乳食が始まり、息子はもりもり食べてくれたので、昼間の授乳回数も減っていき、授乳に取られていた時間がほかの家事や息子と遊ぶ時間に回せるようになったので、気持ちの上での余裕もほんの少しだけ出てきました。気持ちの余裕があったのか、この頃の写真の量は半端ではないくらい撮りまくっていました。

体も心もガタガタに


しかしそれはほんの束の間のことでした。8ヶ月頃から、とうとう夜泣きが始まってしまいました。季節もちょうど良く昼間にお散歩に出掛けることが増えて、お外からの刺激を受けて興奮したためなのか、日によって回数こそ違ったものの突然ギャーっと泣きだすので、何度か起こされてしまう日々が始まりました。そうなると新生児の頃と同じく、夜まとまって睡眠が取れず、昼間は眠くて仕方がないので、息子と一緒に眠っていることが多くなりました。

私の場合、睡眠が足りない日々が続くと、身体がとにかく重たくなり家事をする気力がなくなり、普段なら笑って見過ごせる事でもうまくかわすことが出来なくなり、どうして私はうまく家事も子育ても出来ないのかな、と気分的にも沈むことが多くなりました。また、睡眠不足から来る頭痛にも悩まされていましたが、授乳中だったので薬に頼ることも出来ず、我慢をするだけしかありませんでした。

平日は夫も仕事があるので、夜中に泣き声で起こされるのは大変だと思い、別室で寝てもらっていました。その分、週末の夜泣きの時は夫に寝かし付けを変わってもらうようにしましたが、いつも私の抱っこで寝かし付けていたので、夫での寝かし付けを息子が拒否してしまい、結局私がずっと夜泣きに付き合うしかありませんでした。夫は息子に抱っこを拒否されたことが悲しかったようで、正直若干拗ねていました。

思い切って夫に気持ちを伝えることに

睡眠不足から来るイライラ、眠ってしまうことにより家事や食事の支度が進まない罪悪感、夜中に泣き叫ぶ息子が可愛いとさえ思えなくなり、どんどん私の気持ちは追い詰められていきました。ある日、この大変な時期をどうやっても私一人で乗り切っていくことはもう出来ない!と思い、私は夫に自分の気持ちを伝えることにしました。夜中に眠れないから昼間はどうしても眠くなること、子供と一緒に昼寝をするから家事や食事は手抜きになってしまうこと、睡眠が取れないからイライラしてしまうこと、だからあなたに助けてもらいたい!と話しました。

元々子供の相手をするのは得意で、オムツ替えやお風呂等、夫は出来る範囲で子育てに参加してくれていましたが、更に家事まで負担を強いるのは無理かな?と私も伝えた後、弱気になりましたが、夫は私が睡眠不足でそこまで追い詰められているとは思っていなかったようで、色々理解をしてくれました。
食事に関しては、この大変な時期だけだったらお惣菜やデリバリーに頼って負担を減らす、というのも良いかもね。掃除だって部屋が汚くたって死にはしないよ、だから週末にまとめて掃除機でも良いし、僕がやるからさ。と明るく言ってくれたので、何もかも以前と同じようにこなさなければならないという思い込みの気持ちが軽くなれたのを覚えています。

理解してくれただけで、こんなに楽になれた!


不思議と夫が気持ちを共感し理解してくれたことで、家事や食事の準備をするのが負担ではなくなりました。今まであんなに眠くて辛かった夕飯の準備も、総菜で手抜きして良いんだから!なんて言ってくれたので、逃げ道が出来たような気がして気持ちが楽になり、手抜きながらも作り続けることが出来たのです。
なんというか、自分の辛い気持ちが分かってもらえるだけで、色んなことが好転するなんて!と単純ですが、私にとっては大きな転機になれました。もし夫がここで私を否定し、睡眠不足なんて皆一緒なんだから、仕方ないだろう!ちゃんとしろ!と言い放っていたら、心にしこりが残り、夫婦関係に亀裂が生じていたと思います。

あの時夫からあんな風に言われた、と様々な場面で思い返され、夫に対して不信感を持ち続けていたと思います。子育てしていく中で、夫婦のお互いの考えや気持ちを伝え合うことの大切さを、この時初めて分かった気がしました。私が睡眠不足で大変だった時期は、夫の共感と前向きで明るい言葉で乗り越えることができました。
もちろん、どうやっても眠さからは解放されることはありませんでしたが、気持ちの上で本当に楽になれたので、以前のような追い詰められた精神的な辛さをあまり感じることはなくなりました。それに伴い子供に対する気持ちも大きく変化していきました。精神的に追い詰められていた時は、なんで泣き止んでくれないの?早く眠ってよ!!もういい加減にして!とイライラ全開で接していましたが、眠いのに上手く眠れないから辛いのよね、というように、心に余裕を持って接する事ができるようになれました。
考えてみれば、まだこの世に生まれてから数か月の息子。それと同時に私もお母さんになってから数か月。色んなことが上手くいかなくて当たり前、ゆっくりと一緒に成長していこうね。と改めて思いました。もちろん、睡眠がきちんと取れるに越したことはありませんが、こんな風に気持ちのもちようだけで、乗り越えられることが私の場合はできました。夫が良き理解者で本当に良かったです。

ABOUTこの記事をかいた人

小学1年生の長男は超繊細かつ超慎重派、年少の次男は活発で元気いっぱい、という正反対の性格の兄弟を子育て中のアラフォー主婦。子供たちに挟まれて眠る時と、家族みんなで食卓を囲む時が何よりも幸せです。