子育て期間はかわいい我が子と過ごす幸せな時間のはずが、なんとなく悲しい、やる気が出なくて何もしたくない、何に対してもイライラしている、そう感じたら要注意です。あなたの子育てにも孤独が潜んでいるかもしれません。
気付けば家に子どもとこもりっきり。なんとなく孤独に感じてしまう。自分のいる世界が社会から遠く離れたところにあるような気がして何かに焦りを感じてしまう。誰かに気付いてほしいけれどどうやって助けを求めたらいいのかわからない・・・実は子育てに孤独を感じて悩んでいるママはあなただけではないのです。
多くの人が経験する子育て中の孤独感、その子育ての孤独について、原因と解決法を調べてみました。
子育てにひそむ孤独の原因
子育て中に感じる孤独の原因には
- 理解してくれない夫への不満
- 仕事を離れることによる社会からの疎外感
- 出産による友達づきあいの変化
- 出産によるホルモンバランスの変化
などがあると言われていますが、実際に調べているとそもそも子育て中に感じる孤独の原因は人体の仕組みに関係があることがわかりました。女性は出産をすると女性ホルモンの1つであるエストロゲンが急激に減少します。どうやらこの急激なホルモンバランスの変化が母親の脳に深い孤独や不安を与えるようなのです。
なぜ,そのような仕組みになっているか?それは人は共同で子育てをするように進化してきたからなのです。
現在でもアフリカの一部でみられるようですが、子育ては古くから母親が一人で抱え込んだりせず、気軽に他の女性に託すことができるような形でで行われてきました。そのため、人の子どもも自分の子どものように育てることが当たり前であり、みんなで育てるからたくさん産んでも育てることができたのです。
しかし最近の日本を見てみると、核家族の増加や近所づきあいの減少などにより、日中を子どもと二人きりで過ごすママが少なくありません。つまり、人体の仕組みが望む子育ての方法が実際の子育ての方法とマッチしていないため、子育て中のママが孤独や不安にさいなまれてしまっているということなのです。
ではどうすれば子育て中に感じる孤独感から抜け出すことができるのでしょうか?
孤独と感じる子育てから抜け出す方法
ズバリ「共同養育」です!
そもそも人は共同で子育てをするように体が進化してきているのでママと子どもが常に1対1であるという毎日が続くことはあまり望ましいこととは思えません。孤独から抜け出すことは常に1対1である毎日から一歩踏み出すことだと思います。
そのため、まず外に出るようにしましょう。子どもと一緒に公園や児童館,子育て支援センターなどに出かけてみませんか?同じような子どもを持つママたちと同じような悩みを共有できるきっかけになります。たとえ自分から話しかけるのは・・・と思っていても、子どもが一緒なら大丈夫です。子どもを通していつの間にかママ友の輪が広がっていくものなのです。
また家の中にいるときでも自分の時間を持つようにしましょう。子どもが昼寝しているときや家族が寝た後,朝起きる前など少しでも自分1人で楽しめる時間が得られると気分がリフレッシュされます。時には保育所などの一時保育を利用したり、お休みのパパに子どもを見てもらったりするのもいいと思います。自分のペースで行動できるという忘れかけていた感覚があなたに幸せな時間をくれることでしょう。
そんなことを言われても、外出する気力もない・・・何もする気が起きない・・・という場合は、とにかく誰かに相談しましょう。パパでも両親でも兄弟でも、出産した病院のスタッフや地域の保健師でも、誰でも構いません。
まわりの人を頼ることは決して悪いことではありません。まわりの人を頼ることは共同養育の基本であり孤独感から抜け出す一歩でもあります。
まとめ
私も第3子,第4子を出産した後、一時的に何もしたくない状況に襲われたことがあります。
その日、保育園はお休みで子どもたちはみんな家にいましたが,主人は休日出勤だったため私1人で子どもたちを見ていました。
お昼ご飯の支度をしなければいけないと思うのにとにかく体が動かない・・・心が何もしたくないとかたくなに拒否をしている・・・不安げな子どもたちを前にお昼を過ぎてもぼーっと何もしないでいました。今から思えばいっぱいいっぱいだったのですね・・・数時間そのまま何もせず過ごすと、ようやく体が動けるようになり、遅いお昼ごはんを冷蔵庫の有り合わせで出したことを覚えています。
私のようになる前に「共同養育」を頭にまわりの人を頼りながら幸せな子育て期間を送ってほしいと思います。
そもそも子育ては一人でするものではないということを忘れないでくださいね。