子育てを一人で乗り切るということ

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ワンオペ育児に必要なのは話し相手

彼女は気丈な女性だったので、時々私とメールをしたりお茶をしたりする時以外は、あまり他に相談することはなかったようです。私自身も似たような環境で育児をしてきていましたし、既に長男が小学校に上がっていて、余裕をもって聞くことが出来たので、話しやすかったみたいで、彼女が愚痴をいう事でストレス発散できているなら、と私も喜んで相談に乗っていました。

今、その女性のお子さんは3歳になり、お母さんは落ち着いています。先日久しぶりに会ったときに、例の動画広告についての話題になりました。3歳の男の子はやんちゃでまだまだ手を焼いているようですが、あの時のように行き詰ってしまうことはなくなったようです。

彼女が言っていましたが、一番つらかったのは「一日中、話し相手がいないこと」だった、と当時を振り返って気づいたようです。そういえば、私もそうでした。次男のときにあまり辛く感じなかったのは、育児に慣れていたのもありますが、長男と話が出来ましたし、保育園の送り迎えで先生や他のママさんと会話を交わせていたのも大きかったのでしょう。だから私がたまに愚痴を聞いていたのはありがたかったと、改めてお礼を言われました。

でも彼女は今になって、1人で頑張ってみてよかったと思うこともあるようです。子供はママ大好きに育っているし、自分も自信がついたと言っています。まだまだ大変なことはあるようですが、お子さんが幼稚園に入ったことで自分の時間も持てて、幼稚園でのママさんともお友達になったりして会話をするうちに、みんな同じだったんだ、自分だけじゃなかったんだなあと思ったようですね。

ワンオペ育児は今に始まったわけじゃない

「ワンオペ育児」という言葉が出てきたのは最近ですが、でも昔から子育てを一人でやってきたママさんは沢山いるんですよね。例えば私たちの親の世代は、サラリーマンは今より残業や飲み会が多く、家に帰らない日も少なくなかったようです。兄妹も多いから長男以外は親とは別居でしょうし、必ずしも良好なご近所付き合いがあるとは限らないでしょう。

私の義母も、実はけっこう苦労したそうです。主人は3人兄妹ですが、義父は仕事の付き合いで連日飲みにいくし、休日出勤も多くて、ほとんど一緒に出掛けられなかったようです。ですから、どこか子供を遊びにつれていくときは自分の姉家族と一緒だったりしたそうですね。その姉も離婚して一人で3人の子どもを育てていたそうですから、お互い支えあっていたのでしょう。

最近はご主人が子育てに参加してくれる家庭も多いようですが、それでもママが望んでいることをしてくれないとか、比重がママの方がかなり大きいとかで、大なり小なり皆さん不満は出てきてしまうものですね。小学校の運動会でもかなりのパパさんが積極的に参加しているんだなあと感心します。

独りでも、いいこともあるけれど

ちなみにうちのパパは、育児はほとんどしませんね。遊んではくれますが、お風呂も入れないし、学校行事に参加したこともありません。不満に思うこともありますが、慣れてくると案外それも気楽でいいものです。運動会のお弁当の量も少なくて済むし、子供はパパになつくけれど、感謝の度合いは圧倒的にママの方が大きくて、優越感に浸れます。

ある家庭では、普段仕事が忙しくあまり家にいられないながら、家に居るときはかなりのイクメンのパパがいて、日常的に世話をしているのがママなのに、子供がパパばかりになついてしまったようです。それを見て不満や嫉妬心を抱いてしまうことに、ママ自身自己嫌悪になってしまい悩んでいるという話を聞いたことがあります。

子育ては決して楽な仕事じゃありません。周囲のフォローなしで頑張るのは、かなりの覚悟がいることだと思います。でも、子供はだんだん大きくなるにつれ、子供自身がお母さんの助けになってくれます。また、同じ気持ちになっているお母さんは沢山いますから、決して一人だけじゃありません。

ただ、万が一自分が病気になったとき、自分以外だれも子供を見られる人がいない、自分を助けてくれそうな人は誰もいないのはちょっと心配ですよね。そのためには、誰か手助けをしてくれる人を見つけておくことも、必要なのかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

30代後半、10歳と5歳の男の子の母です。 平日は、子供を学童と保育園に預けてパートタイマーとして働いています。慌ただしいながらも頑張りすぎず、気楽で楽しい育児をモットーに、賑やかで幸せな日々を送っています。