連れ子との接し方で大切なこと

家族の形が多様化している今、夫の連れ子と暮らしているという「継母」ママさんも多数いらっしゃると思います。もともと子育ては親の思うようにならず悩みの尽きないものですが、連れ子であればなおさら、実子の育児とはまた違う難しい問題に直面することが多いものだと思います。そこで今回は連れ子との接し方について考えてみたいと思います。

家族になるのは時間がかかると心得る

結婚により相手の連れ子と一緒に生活することになった場合は、焦らずにじっくりと時間をかけて人間関係を作っていくことが大切です。親同士は自分たちの意思で結婚相手を選んで結婚できますが、子どもは親に従うしかない弱い立場です。親の死や両親の離婚といった辛い出来事を経験して傷ついていますし、更に親の再婚で環境も変わり、そのストレスは大人の想像を超えていると思います。子どもの年齢にもよりますが、「今日から家族だよ」と急に言われても受け入れるのが難しい場合もあります。5年10年と時間をかけて家族になっていくというつもりで、焦らず連れ子と接するのがよいと思います。連れ子が心を開いてくれない場合や、何を考えているのか分からず不安になること、親として自分がしっかり育てなくてはという責任感や焦る気持ちも分かりますが、子どもとの信頼関係がなければしつけもできません。子どもの対応で困ったときは実の親であるご主人に対応してもらうのがいいと思います。焦って親にならないといけない、と自分を追い込まないようにしましょう。

「継母」としての愛情があればよい

自分も子連れで再婚したという場合や、結婚後夫との間に新たに子どもが生まれた場合は、連れ子と実子を平等に愛することができるか悩んだり、実際それが容易ではないことを感じながら子育てをしていらっしゃる方も多いと思います。できる限り同じように接することを心がけながらも、心の中でどうしても実子の方がかわいいと思ってしまうことに罪悪感を持ってしまいますよね。でも、自分を責めないでほしいと思います。連れ子もわが子として愛情を持って接したいからこその悩みだと思いますが、自分の実家の両親と義理の両親を同じように思えないのと同じで、自分の子と連れ子への思いの違いも、人間ですので当然の感情だと思います。完璧な母親になる必要はなく、「継母」としての愛情をしっかりと注いであげたらいいと思います。本当の親子ではありませんが、血のつながった親子とはまた違うよい関係を築くことができると思います。

夫婦間のコミュニケーションを大切に

連れ子への接し方についてお伝えしてきましたが、実際最も大切なのは夫婦間でのコミュニケーションだと私は考えます。連れ子の心のケアも大切ですが、ママの精神的な安定も必要です。連れ子の子育てのことで悩んだ時やストレスがたまっている時に夫婦間のコミュニケーションがしっかりと取れていてママの心が安定していると、子どもへの接し方もまた変わってくるのではないでしょうか。ただでさえ難しい子育て、血のつながりのない継子の場合ならなおさら精神的な負担も大きく、悩みが尽きることはありません。通常の子育て以上に父親の参加が大切になると思います。しっかりと夫婦でコミュニケーションをとり、お互いに努力し合って家族になっていきたいですね。

ABOUTこの記事をかいた人

小学3年生と幼稚園年少の二人の男の子を育てているアラフォー主婦。ドタバタと目の前で繰り広げられる兄弟喧嘩にため息をつきながらも、子どもたちの元気な成長に感謝しながら過ごす毎日。