シングルマザーの仕事と育児の両立!お父さんのことを悪く言わない

私の両親は離婚せず今も健在ですが、平気でお互いの悪口を子供に聞かせるような親でした。子供心になんで両親は離婚しないんだろう?と何度も疑問に思っていました。
親がお互いの悪口を言っているのを聞いているのは子供心にかなりショックな爪痕を残します。
なので、私も離婚をしてしまった子供たちの父親の悪口を子供に聞かせたくありませんでした。
自分が聞き苦しい思いをしていたので、同じ思いをさせるのが可哀そうだったからです。

子供のお父さんシックは、私が愛情をもって子供と接していれば絶対に乗り越えられると思いました。幼児の夜泣きと一緒です。終わらない夜泣きはないと信じました。

今はでもそれでよかったと思います。
子供は難しい言葉はわからなくても、感じています。
そしてわかっていきます。
まだまだ小さいからと侮ってはいけません。
悪口を聞かせ続けていると、一緒にお父さんを憎むかもしれません。その内、一緒にお父さんの悪口を言い始めるかもしれません。
その気持ちは、決して子供にとっていいことだとは思えません。覚えてしまった悪口をいう快感や誰かを憎む気持ちは、お父さんに対してだけではなくなると思います。

子供にとって「両親」とは


娘が小学生低学年の頃、私に誰にも言ったらダメだよと小さな声で話してくれたことがありました。

「Rちゃん(娘のお友達の名前)のお母さん生きてるんだって」

Rちゃんのお母さんは浮気をしてしまい離婚されました。
R子ちゃんのお父さんが親権を取得し、R子ちゃんはお父さんとおじいちゃん、おばあちゃんと四人で暮らしていて、「お母さんは死んだ」と言い聞かせていました。
離婚の原因は奥さんの浮気だった為、当然R子ちゃんのお父さんは大激怒でした。R子ちゃんがまだ1歳にもなっていない頃の事件だっただけに、Rちゃんのお父さんはお母さんを許せなかったのだと思います。気持ちはわかります。
それでお母さんは死んだということにして、Rちゃんを育ることにしたのでしょう。
しかし、ここは田舎です。田舎のネットワークを舐めてはいけません、地域のみんなこの事件を知っていました。そしてRちゃんのお母さんが生きていて別の家庭を作っていることも。

誰がRちゃんに本当のことを言ってしまったのかもしれませんが、Rちゃんも薄々お母さんは死んでいないのではないかと思っていたようです。色々な知識を得るうちに、お母さんが死んでいるのに墓参りにもいかないし、遺影もないのです。それどころかRちゃんの家にはお母さんの写真1枚ないのです。
Rちゃんは違和感を覚え、お母さんはどこにいるのだろうとずっと探っていたのだと思います。
他のおうちにはある「お母さん」という存在が自分にはないことを、Rちゃんはずっと考えていたのだと思います。

我が子だけではない、子供はそばにいないもう一人の親を探してしまうものだと痛感しました。

お父さん、お父さんと泣きながらも、泣き疲れて二人が同じポーズで寝ている――どうして一緒に寝てると同じ寝相になるんでしょうね?――のを見ていると申し訳ないという気持ちと一緒に、絶対に守ってあげようという気持ちが湧いてくるものです。

だからどうか、シングルマザーの方々は、いろんな理由で、夫を許せない程憎んでいたとしても、どうか子供達に、その子のお父さんの悪口を言わないであげてください。

また逆に、お父さんとどうして結婚したのか?と聞かれた時には、――結婚したくらいなので、いいところもあったはずです――なんとか嬉しかった記憶を呼び起こして、子供にどうしてこういういいところがあったんだよ、あなたのお父さんは。と、いいところだけ伝えてあげると子供は嬉しそうな表情をするものです。

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一姫二太郎の2人の子供を育てているシングルマザーです。 育児と趣味も満喫したい能天気ライフを送っています。 失敗したり、たまにメソメソしてしまうこともあるけど、人生万事塞翁が馬のを座右の銘として元気に人生奮闘中です。