幼稚園や保育園、学校でみんなで行く遠足は楽しいものと思いがち。けれど、もし子どもに「遠足に行きたくない」と打ち明けられたらどうしますか?その言葉の奥に隠された子どもの気持ちを、親としてどう理解して、受け止めてあげればよいのでしょう。
まずはリサーチを徹底する
まず、リサーチをするなら何処からでしょうか。
やっぱり本人からでしょう。でも、なかなか言えないかもしれませんね。ママとしては焦らず、遠足の日の前日までは待ってあげる位のスタンスでいてあげて下さい。決して、早く答えを求めないで下さいね。ますます子どもは口を閉ざしてしまいます。
次に思い浮かぶのが保育園や幼稚園、学校ですよね。先生と子どもの状態を共有する必要があります。子どもが遠足に行けても行けなくても、先生からうまくグループの輪の中に入れてもらったり、フォローをしてもらうためには、ママと先生とのコミュニケーションは必至です。
また、仲の良いママ友がいたら、リサーチのお手伝いをしてもらいましょう。ママ友からさりげなくお友達にも聞いてもらって情報を得ると、子どもは案外自分の事よりも友達のことは話せたりしますから、かなり重要な情報も入って来る可能性もあります。
問題が見えて来たら
問題は、グループに仲良しの子がいない、グループの中に苦手な子がいる、しんどくてきついから嫌だ……という理由が多いようです。その他にも、色んな理由はあるかも知れません。
さて、そのように問題が見えて来たら、その解決法を考えなければなりません。
グループに仲良しの子がいなかったら、子どもの仲の良い友達の中に、子どもの属するグループの中の誰かとお友達だったら、仲介してもらうのも一つの方法です。遠足の前に、子どもと、子どもの仲の良い友達と、同じグループの子と一緒に遊べるように、ママ友や先生に協力してもらいましょう。
グループの中に苦手な子がいたら、楽しくないと思うのは当然かも知れませんが、仲良しとばかり遊ぶだけではなく、これから大人に向かって社会に出ることを考えると、この試練は経験しておいてもよいと思います。ただし、相手が乱暴だったり、いじめて来る子なら話は別です。ここはしっかり先生と連携を取って、見守りをしてもらう事で、先生がちゃんと見てくれているからと、安心感を持って参加させるべきでしょう。
子どもにどう寄り添うか
おおらかに接する事で、子どもの気持ちをしっかり聞いて受け止めてあげて下さい。間違っても「そんな事は言わないの!」とか「決まっているんだから、ちゃんと行きなさい!」なんて否定せず、共感して受け止めた後、どうしたらよいのか、どうしたいのかを、先に本人の口から聞いて下さい。その上で、ママはこう思うけど、あなたはどう思う? と聞きながら、親子で解決策を探っていって下さい。
親子で話し合って導きだした答えは、お子さんが納得する形で終わらせるのが大事です。
その上で「やっぱり行こう!」とか「やっぱり行けない!」となった時は、しっかり受け止めてあげましょう。
また、しんどくて嫌だと言う子は、遠足に使う体力に不安がないようにするために、親子でぜひ体力作りに挑戦して下さい。それこそ親子でコミュニケーションが取れるので、子どもの悩みも引き出しやすくなりますよ。
子どもが遠足に行きたくないと言ったら、親子でその感情に向き合い、協力者を作り、解決策を探る作業をするための行動を起こして下さい。そのママの姿が、子ども自身の、今後を乗り越えて行こうとする力になっていくと思います。