冠というとどんなイメージが湧きますか?王様の冠。お姫様の冠。勝利ランナーの月桂冠。花嫁のティアラ・・・どれもこれも特別なものですね。王様が退位する時は、次の王様に冠が引き継がれますし、それは誰もが冠ることが出来ない、特別な人が得るものという認識がありますよね。そして、この認識は小さな子どもも意外と理解していて、冠を頭にのせてもらえると、喜んで甚くテンションも上がってしまいます。そんな冠を、特別な日に子どもに用意してみませんか。
子どもの誕生日に冠を用意する
子どもの誕生日というと、美味しいご馳走やプレゼントのことは思い付くのですが、まさか冠のことは思い付かないかも知れません。でも、冠を用意して頭にのせてあげると、自分が今日の主役だとしっかり認識することになります。それに、誕生日ではない他の兄弟や友達は、この子が今日の主役だと理解して、ホスト側にまわったりするんです。そして、その冠を次の誕生日の子が受け継いだらどうでしょう。今度はその子が主役になって、他の子達がホスト側にまわるのです。
面白いですね。子ども達は自分の誕生日が近づくと、その冠を受け継ぐことが楽しみになっています。
冠が特別な日の想いを伝えてくれる
冠を頭にのせてあげる時、「生まれて来てくれてありがとう。」と伝えると、のせてもらった子は、誕生日は自分が生まれた日で、特別な日だということを理解します。ただ伝えるだけではなく、目に見える冠と目に見えない言葉をリンクさせることで、その言葉の重みも強く心に残るはずです。一度試してみて下さい。
生まれて来たこと、今生きていることの大事さを理解するのには、大げさなプレゼントよりも言葉が強く残る、そんな演出がとても効果的ではないでしょうか。
生きていることの大切さ
今の時代、命が軽んじられたり自ら命を絶つ子どもも少なくはありません。だからこそ、小さい頃から自分は大切な存在だということを認識してほしいと思います。そのために伝えたい言葉は、まだ幼い頃は理解が難しいかもしれませんが、冠のような自分を特別にできるアイテムがあると、何となく理解できたりするものです。そして子ども達の間で冠が引き継がれていき、「生まれて来てくれてありがとう。」という言葉も引き継がれていくことで、その理解は更に深まり、大切なのは自分だけではない・・・ということも学ぶはずです。
成長して大きくなった頃には冠も卒業することでしょう。その頃には、命の大切さがしっかりと心の中に焼き付いているに違いありません。
冠はなるべく手作りがいいでしょう。この場合は子どもと作るのではなく、特別感を持たせるためにもサプライズした方がよいですね。
未来につながる、素敵な誕生日ができることを願っています。