新年の風物詩
新年を祝って親戚一同が集まり、大人が子どもたちにお年玉を渡す光景は、ほのぼのと温かい、新年の風物詩です。
子どもたちの成長ぶりを大人一同で共有し喜ぶ、幸せな集まりですね。
その傍らで、子どもたちは早速ポチ袋を覗いてどれだけ入っているのか確かめ‥あれを買いたい、これを買いたい、と声高に話し始めます。
その時に、「あれ?お兄ちゃんの方がたくさんもらっている。」「お姉ちゃんのより、私のお年玉が少ない。」という、あまり嬉しくない発見をしてしまう子どももいます。
兄弟でお年玉の額が違う。
大人にとってはごく自然なことでも、もらう方にとっては一大事です。
子どもが、十分に納得のいく説明を
筆者は子どもの時に、年上の従兄弟に「俺の方が年上だから偉い。だから、たくさんお年玉がもらえるんだ。」と言われ、「?」と思った記憶があります。
お酒でいい気分になった大人たちに理由を尋ねても、納得のいく説明は得られませんでした。
その翌年も、ありがたいとは思いつつ、悶々とした気持ちでお年玉をいただいた事をよく覚えています。
どんなに小さな子どもでも、侮らずきちんと向き合って納得のいく説明をしてあげるべきです。
それでは、どのような理由だったらわかりやすく、納得出来るのでしょうか?
年齢もいいが、学年が1番わかりやすい
年齢×1000円(又は500円)で額を決める方もいらっしゃいますが、それだと同じ学年でも誕生日によってもらう額が違うというケースが発生します。
これは、子どもには一層納得がいきません。
筆者は学年、もしくは学校で決める事をお勧めします。
以下は、一例です。
- 幼稚園 500円
- 小学校低学年 1000円
- 小学校高学年 2000円
- 中学生 3000円
- 高校生 5000円
- 大学生(もしあげるなら)10000円
高校生、大学生がこんなにもらえるのはどうして?と聞かれたら、「教科書以外にも、参考書や辞書が色々と必要になるから」と答えてあげれば、小さな子どもにもわかりやすいです。
大きなお兄さん、お姉さんになると、たくさん勉強することがあるんだなあ、と、可愛らしい心構えが出来るかもしれません。
兄弟間で年長の立場にあるお子さんには、額が少なくてふくれている弟や妹に
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)も、あなたと同じ年だった時はその金額をいただいたんだよ。」
と、一言やんわりと声をかけてもらえれば、素敵ですね。
自分が大人になって子どもを持った時、「昔は兄弟とお年玉の額が違って拗ねた事があったなあ。」と懐かしく思い出す時があるでしょう。
今度は、自分が子どもに説明をする立場になる。
親戚一同の幸せな思い出は、そうやって巡り巡っていくものなのですね。