七五三の時に子供が着るものは、古くしきたりとして残っているものでは、ママの実家から贈られるお宮参りの着物です。
しかし、現代では家族構成やそれぞれの事情などで、お宮参りでもベビードレスなどを着用することも増えています。
七五三で男の子はスーツを着ても、その方が子供や親達にとっても負担も少なく、お祝いをするという意味からも離れていません。
着物、スーツにこだわることなく、子供にとって記念になる一日を過ごすように心掛けましょう。
七五三でのスーツのメリット
男の子は、3才、5才というと、なかなかじっとはしていられない頃ですよね。
羽織袴、せっかく用意しても、ぐずって着てくれない、窮屈で動きが制限されて不機嫌になる、草履で歩き辛い、せっかく着ても一日もたず、結局着替えた……なんて、苦労話しも聞こえてきます。
この頃の子供にとっては、しかも男の子にとっては、大人が思っている以上に大変な思いをしているのかも知れません。
だからこそ、着物の時はなるべく負担が少なくなるように、スケジュールや導線なども考えなければなりません。
しかし、スーツならそれらの悩みが随分解消されそうですね。
パパも子供と一緒に着てみよう
着物なら、着る少し前にタンスから出しますが、スーツなら、しばらく見える場所にハンガーに下げておくことができます。できれば、パパのスーツをその隣に下げてください。
そこで、パパと同じようにスーツを着るということを教えてみてください。子供は、スーツを着るだけでパパと同じになれると喜ぶはずです。
そして、当日はぜひ、パパも子供と一緒にスーツを着てください。子供を置いてきぼりにサッサと着てしまわずに、シャツから、ズボン、上着……とひとつずつ一緒に着てください。
子供自身は特別感もさることながら、自分が少し大きくなったことを感じることができるはずです。
5才ならスーツの意味を教えてもいい頃
パパもスーツを、家では着ることありませんよね。子供に、なぜ外では着るのに家では着ないのか、5才なら教えてもいい頃だと思います。
仕事や特別な日にスーツを着るパパに、パパと子供のスーツを並べて下げている場所で、スーツの意味を教えてほしいと思います。
七五三は、パパと子供が同じようにスーツを着れるチャンスです。
スーツを媒体に、パパも子供と素敵なコミュニケーションを取ってください。
さて、その後に控える入学式でも、パパと一緒にスーツを着る時、子供の心の変化が楽しみになると思いませんか?
お下がりはOK、入学式は……
男の子の兄弟がいたら、もちろんスーツはお下がりもOKです。でも、よく聞かれるのは、七五三で着たスーツを小学校の入学式で着れるかどうか、ということです。
七五三で、余程大きめでブカブカの服を買っておけば着れるかも知れませんが、子供の成長は思っている以上に早いと思ってください。
もし新調しなければならなくなっても、それは子供の成長の証なのですから、子供と一緒に喜んであげてくださいね。