いじめをする側は、ほんの些細なことと思っていたり、ちょっとしたからかいのつもりかもしれませんが、いじめをされた側は心に傷を負います。それがトラウマとなり心に抱え込んでしまい何年も苦しんでいる人もいます。今回はいじめによるトラウマと克服の方法について考えてみます。
いじめによるトラウマはずっと残る
トラウマとは心的外傷とも言われ、心理的に大きな打撃を受けることでその影響が長く残ることをいいます。いじめによるトラウマは、過去にいじめられたことが原因となり心に深い傷が残り、その後の生活に影響をおよぼします。
対人関係に自信が持てなくなったり、人間不信になることもあります。また、人の視線がこわくて学校に通えなくなる場合もあります。
子供の頃に受けたいじめのトラウマが残っていると、大人になってからの生活にも影響を及ぼしかねません。対人関係を築くことが苦手なままだと集団生活になじめなく、社会生活にも悪影響を及ぼすことになります。そのようないじめによるトラウマを克服するにはどうしたらいいのでしょうか。
トラウマを克服するためには、考え方をポジティブに
まず、人のことは気にしないことです。自分は自分らしく生きればいいのです。自分の良いところを見つめてみましょう。
自分の良いところを見つめようと思っても、悪いところばかりが目に付くかもしれません。悪いところというのは良いところよりも目立ってしまうのでどうしても気になりがちです。誰でもそう感じます。だから自分の悪いところは気にしないことです。短所というものは見かた次第で環境次第で長所にもなります。要は考え方ひとつなのです。
失敗したらどうしようと考えてばかりでは何も進みません。失敗は恐れずにまずは行動してみましょう。うまくいかないこともあるでしょうが、もっと先のその先の成功のための通過点と考えプラスに考えていければ、失敗を恐れることも少なくなります。
また、原因となっているいじめなどのいやな記憶を人に話してしまうのも良いでしょう。心に抱え込まず話してしまうことで案外すっきりとするかもしれません。身近に信頼できる人がいればぜひそうしてみてください。また、話を聞いてくれる人が思いつかない場合は、紙に書きだしてみるのも一つの方法です。心に貯めこまないことが一番です。
最後に
いじめられた記憶はつらいですし、トラウマとなって残るとその後の生活が本当につらいものになります。逆に考えると、ここを乗り切ることで他のこともどんなことも乗り越えていけると思いませんか?そうやってポジティブに考えてみませんか?
どうしてもトラウマから逃れられないと感じたら、専門医を訪問してカウンセリングを受けることで、心に貯めこんだものを吐き出すことができます。心に貯めこまず外に出すとこで解放されることもあるでしょう。まずは心的内科やカウンセリングを行っている医療機関へ相談をしてみましょう。