前述したように、普段の生活の中で、しつけることは、たくさんありますね。だから、ママたちは、毎日、同じようなことを、同じような手法で、子どもたちに伝えています。
これ、みなさん経験していると思いますが、朝から子どもが眠るまで、毎日同じ言葉を、同じタイミングで使っていませんか? 早く起きなさいから始まって、ちゃんと座って食べなさいとか、ちゃんとお片づけしなさいとか、そして、もう寝る時間です、で終わる。こうして改めて考えると、笑ってしまいますが、その時は、本気ですね。そして、とってもうんざりしてしまうものです。
だから、ママも時々キレてしまいます。叩いちゃったり、怒鳴りちらしたり、意地悪言ったりします。私も何度も経験しています。こんなイライラした子育てなんてしたくない、と思います。虐待しているのかもしれない、と恐ろしくなったこともあります。怖いから、またちゃんとやってくれない子どもにキレる。脅し文句を言う自分が醜い。そんな毎日が、たまらない。本当にたくさんたくさん泣きました。
しつけは身についていくもの ママが披露して、褒めるだけで充分
しつけは、 生活の中で、その時に見合った行動をできるように練習することです。みなさん、練習なんです。だから、いきなり完璧にできなくてもいいんだと、私は思います。小さくて、まだまだ不器用な手で、ママの言っていることを、なんとかしてやろうとしている子どもたち。可愛らしい、がんばりやさんなんです。
やってくれたら、できたら褒めてあげてください。おはようと言ってくれたら、おはようと返してあげてください。大好きなママが、気持ちよく挨拶してくれたら、子どもは本当に嬉しいと思います。他の方に挨拶してほしい時は、ママが挨拶すればよいと思います。そのうち、子どもも自分から挨拶してくれる時がくると思います。その時、挨拶してくれたね、ありがとう、と言ってあげてください。きっと続けて言ってくれることと思います。
ママはママのままでいいのです。子どもも子どものままでいいのです。互いが気持ちよく生活できることを、言葉で伝えてください。叱る、怒鳴る、叩いて言い聞かせる必要はないと思います。こうしてくれると嬉しい、楽しい、気持ちがいいな、を伝えればよいと私は思います。
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