入学式を心待ちにする子供達は、ドキドキ、ワクワク
6歳のお子さんにとってこの冬は、小学校生活に思いを馳せ、入学式を待ちわびている時期ではないでしょうか。
今年の春に1年生になる、友人のお子さんが数人いて、入学準備の話題が多くなりましたね。ママにとっては、ある意味戦い?かもしれませんが・・・真新しいランドセルや学習机が届き、『もうすぐ、小学校に通うんだぁ!』と楽しみで楽しみで仕方なかった記憶があります。まるで、遊園地にでも行く前日のように、とにかくウキウキしていましたね。
そんな私も母となり、3人の子供達の小学校入学を経験しました。
どんな風に入学までの日々を過ごしていたのか、少し遠くなってしまった記憶を紐解いてみたいと思います。
長男の入学前は、不安だらけでした
長男は、集団行動が少し苦手な子でした。一人遊びや、一人の世界の中で空想したり、本を読んだり、物語を書いたりするのが好きで・・・。
全く友達との関わりを持たないわけではありませんが、一人の世界を大事にする子供でした。
小学校に入学すれば、たくさんの上級生がいる、クラスメートも増える。漠然と、その環境に順応出来るんだろうかという不安と、そして、少々落ち着きのなさも気になり・・・そして更には、興味のあるものに吸い寄せられてしまうと言うか・・・探求心の塊のような子でもあったので、見るもの全てが目新しく、息子の探求心に火を点けてしまいそうで、心配の方が大きかった事を覚えています。
長男は、次男と一緒に保育園に通っていたのですが、2月に小学校で行われた就学時健診では、心配な所、不安な所を担当の先生にお話ししてみました。
その先生は、「6年生が引率をしてくれたのですが、お利口さんに出来ましたよ」と健診の様子を伝えて下さいました。その言葉を聞いて、心が軽くなるのを感じましたね。
入学してみなければ見えてこない部分もありますから、『とにかく今は見守ろう』そう思うようにしました。
一番最初の子供は、何をするにも初めてで、親である私達も1年生なんですよね。だから、不安や心配事が先に立ってしまって当然なんです!それは、ごくごく自然なこと。私がそうだったように、一つ一つの経験を積み重ねて、それが自信となり、これから経験しようとしているママさん達へのアドバイスにも繋がって行くのだと思うのです。
余裕が出て来た次男の入学前
次男は割と、何に対しても柔軟で、友達や先生方とも良好な関係を築けていました。いつもニコニコ、おちゃらけていて、小さい子達のお世話をするのが好きな子でしたね。
私にとって2度目の小学校入学準備だったからか、次男はある程度の事は自分で出来る子だったからなのか、気持ち的にも、とても楽でした。ですから、長男の時のような不安や心配と言う点でも、次男の時には感じずに過ごす事が出来ました。
長男は、小学校へ入学してからも不安な事、心配な事は続きましたし、体の弱かった2つ下のチビ助(三男)もいて、当時はとにかくバタバタしていました。それをかき消すかのように、いつも明るく元気に過ごしてくれていた次男。
でも、今思えば、次男には無理をさせてたかなと・・・。3人兄弟の真ん中というと、上を見ている、そして、弟はまだ小さい、そんな状況の中、次男自立が早かったのです。
何でもそつなくこなす子だったので、それを良いことに私は、手を掛けずに済ませてしまった所も多かったなと、今になって思うのです・・・。6歳だった次男、まだまだ甘えたかっただろうなと・・・。
学校に行かない!そう断言したチビ助
チビ助は職人肌で、最後まできっちりやり抜くタイプの子です。年長さんになると、通っていた保育園では、小学校1年生が使う国語のノートにひらがなを書く練習をさせていました。
登園し身支度を整えると、ノートを出してひらがなの練習。先生にオッケーを貰ってから遊ぶという約束事がありました。チビ助も、毎朝一生懸命取り組んでいました。
ある日「ボク、小学校行かな・・・い」と泣きそうな顔で言うのです。理由を聞いてみると、勉強が大変そうで自信がないからと言うのです。『えっ?今からそんな事心配してるの?』チビ助から返ってきた言葉にビックリしてしまいました。
長男、次男とも1歳前後から文字を認識して読めるようになり、4歳頃には書くことも出来ていました。そして、チビ助が年長になる頃には、学年よりも上の漢字を読み書きし、漢検を受けていました。
そんな兄達を見ていて、勉強って大変そう・・・そんな思いが膨らみ、不安になたのでしょう。
私は、「漢字も計算も、小学校の先生がちゃんと教えてくれるから、心配ないからね」そう言って不安を取り除こうとしましたが、とにかく頑固なチビ助は、首を縦には振りません・・・。
チビ助は、兄弟の中で唯一、文字や計算を隣で教えながらさせていました。今でもそうですが、兄2人は、どんどん自分で進めて行くタイプ、チビ助は、導いてあげると出来るタイプなのです。
何度説明しても、「行かない!」の一点張り(笑)でも、入学してしまうと「そんな事忘れたよ~」と言うくらい、毎日元気に通ってくれましたね!あの頃の、私の苦労は一体何だった?と思い出し笑ってしまいました。
「1年生になるんだから、ちゃんとしなきゃね!」はタブー?
入学の日が迫ってくると、私達親も保育園や幼稚園の先生方も、口癖のように「1年生になるんだから!」と言いますよね。この言葉、子供達にとって様々な受け取り方があるようなのです。
プレッシャーになり、小学校へ入学する事が不安になってしまうパターン。そして、勉強も運動も頑張るぞ!と気合の入るパターン。
子供達は当然、小学校はお勉強する所というのは理解していると思います。上に兄弟がいる場合は、勉強以外にもどんな事をするのか、ある程度知っていますよね。
初めてのお子さんが入学する場合は、漠然としたイメージでしかなく、勉強に加えて、お行儀を良くしないといけないとか、大きな声で挨拶や返事をしないといけないなど『○○しないといけない』を何度も何度も言われる事で、楽しみな気持ちよりも、不安な気持ちがどんどん大きくなってしまう場合があります。
我が家のチビ助のように・・・。
自分のお子さんがどちらのタイプなのか、ママが一番よく分かってらっしゃいますよね。1年生なるという事がプレッシャーに感じてしまうお子さんには、『小学校って、楽しい事がたくさん待ってる所』そう思えるような言葉掛けをしてあげてください!
ママの言葉ならきっと、お子さんも安心して、不安な気持ちも和らぐのではないでしょうか!
そしてもし、保育施設の先生のお話しで不安になっているようなら、遠慮せずにその事を先生に伝え、『心配しなくても大丈夫よ』とお話しして頂くと良いですね!
一番大事なのは、主役であるお子さんが、安心して入学までの日々を過ごせる事なんですから。
もしも、お子さんの事で心配な事があったら
初めの方で書きましたが、長男の入学の際には心配な点がいくつかあったので、期待よりも不安の方が大きかったのです・・・。
そんな、不安で一杯だった私の取った行動はとはー。
ズバリ!『子供が入学する小学校へ出向き、校長先生と直接お話する』でした!
もちろん、いきなり小学校へというわけではなく、初めに電話でご相談をと考えました。電話口に出られた教頭先生とお話をしていく中で「一度学校へ来られて、校長先生とお話ししませんか?」とおっしゃって頂き、私は「はい!伺います!」と即答。
後日、校長先生とお会いして、長男の性格や保育園での様子などをお伝えしました。
保育園では遊びがメイン、小学生になったら学習がメインとなるわけですが、何せマイペースな子。周りと足並みを揃える事が出来るのか・・・その不安を校長先生にぶつけてみたのです。
校長先生は、私の話を真剣に聞いて下さいまいた。腕組みをして、時折『うん、うん』と頷きながら。
私が話終えると、腕組みしていた手を解き、こんな言葉を掛けて下さいました。
「そういうお子さんは大器晩成型で、6年生になった時、リーダーシップを発揮するようになる場合が多いんですよ」と。
私はホッとして、椅子から崩れ落ちそうでした・・・。『入学目前に、校長先生とお話し出来て良かった』心の底からそう思いましたね。
不安な事があれば、ぜひ入学前に小学校へ足を運んで、母としての思いを伝えてみて下さい。そうすれば、学校としての方針やサポートの仕方などを聞く事が出来るはずですし、何よりも、不安を抱えたまま入学式までの日々を過ごさずに済むのではなでしょうか。
想定していなかったハプニング・・・
小学校へ行き、校長先生とお話させて頂いた事を書きましたが、実はこの数週間後、まさかのハプニングに見舞われてしまいました・・・。
私の不安を受止めて下さった校長先生に辞令が出され、他の小学校へ移動される事になってしまったのです・・・。こんな事になるとは全く想像しておらず、正直な所を言えば、かなり動揺しましたね・・・。
『また、一から始めないとなの・・・?』と。
すみません。ネガティブな事を書いてしまいましたが、でも、ご安心ください!校長先生は、後任の校長先生にちゃんと申し送りをしておいて下さいました!
学校でも会社でも、担当者が変わる際には、引継ぎが行われますよね。ですから、春休みに入ると先生方の引継ぎがあるのです。
小学校には既に、入学するお子さん達の書類も整えられてあり、私が前任の校長先生とお話した内容も、資料としてファイリングされていたはずです。
そして、校長先生が移動されたとしても、教頭先生や教務主任の先生など他の先生方全てが移動されるわけではありませんし、学校へ出向いた時の事を覚えていて下さる先生も当然いらっしゃいますからね。
不安な事は、先輩ママさんに聞いてみよう!
ママ友さんの中には、小学生のお子さんをお持ちの方もいるのではないでしょうか。1人でも2人でもいたら、チャンスです!あなたの不安な事、心配な事などを聞いてみましょう!
ママ友のネットワークは、とても広く繋がっているものですよね。ママ友さんから聞けなかった情報でも、ネットワークを使い、そのママ友さん経由で別の先輩ママさんから情報を得る事だって可能になるかも!!
子供の事って、デリケートな内容も多くて、『ウチだけなのかな・・・』なんて心配になってしまったりしませんか?
私もそういう事が多々ありました。保育園のクラスメートは、年長さんになると逆上がりが出来たり、縄跳びも後ろ跳びをマスターしたり。でも、長男は出来なかったんですよね・・・。
逆上がり、もしかすると中1の今でも出来ないかも(笑)でも、小学3年生で二重跳びを連続100回跳べるようになりました。
比べて見る事が、お子さんにとって良い結果を生む事はないように感じます。
心配な事がある時、ママ友から「大丈夫だよ!うちもそうだった!」そんな言葉を掛けられると、何だかホッとするんですよね。あったかい気持ちになります。
同じママだからですかね。子供を産んでママとなり、子供に癒される時もあれば悩まされる時も・・・。上手く行かない歯がゆさやもどかしさに泣いて・・・それでも子供の寝顔を見ると『頑張ろう』って力が湧いてくる。
同じような悩みを持ち、その悩みと向き合い、そして痛みが分かるからなのでしょうか。悩んでいる時、顔を見ただけで肩の力がフゥーって抜けて行く・・・私にとってママ友は、悩みを共有できる『戦友』みたいな存在です。
入学式までの日々をどう過ごすのか
さあ、色々書いてみましたが、入学式まであと少しとなりましたね。お子さんが、楽しみで待ち遠しそうにしているのなら、心配要りません!
入学してから出て来た心配事は、その時、担任の先生などと一緒に考えて行けば良いのですから!今から心配し過ぎてしまうと、疲れてしまいますからね。
もし、お子さんが小学校への不安を口にしたら、小学校までの通学路を一緒に歩いてみるというのはどうでしょうか。
お天気の良い日に、お散歩がてら歩いてみる。普段、車で通る見慣れた道だとしても、歩いてみると色んな発見があったりして、お子さんの気持ちも解れるかもしれませんね!
お風呂に入りながら、ママの小学生時代の楽しいエピソードを話してあげるというのも良いと思います。出来るだけ楽しいエピソードをお願いします!!
近所の小学生を家に遊びに来てもらって、入学前から気に掛けてくれるような存在(上級生)を作っておく事も、プラスになりそうですよね!
小学校に入ると、縦割りの行事も多くなると思います。上級生達はきっと、可愛い1年生のお世話をしたくてウズウズしているはずですから!(私がそうでした~!)
記事を書きながら、3人の子供達が小学生になろうという頃の事をあれこれ思い出し、とても懐かしくなりました。
余談ですが、ランドセルのカラーは、私の独断と偏見により決定!かなり拘って決めたのに・・・金具が取れたり、椅子代わりにしてたり・・・青ざめる事ばっかりで・・・。
脇道に話が逸れましたが、母親である私達も、一つ一つの積み重ねで今があります。先輩ママさん達だって、そう。みんな『初めて』を経験しながら、強いママになって行くんだと思います。
頑張り過ぎず、お子さんと一緒に入学式までの日々を楽しんでくださいね!