子育て難易度MAX!1歳半の子供の育て方

子供が一歳半の時に育児ノイローゼに

無事お誕生日を迎えて1歳になり「あ~子育ても一段落!これからは楽になるかなぁ」と思うお母さんはとても多いと思います。だって、0歳児なんて言葉も喋れないし、3時間ごとに起きるわ、あやさないと寝ないわ、寝たと思って布団に置いたら背中スイッチが作動するわでもう大変だった!
でも1歳になったらちょっと言葉は喋れるし、抱っこしないでも自分で歩くし、ご飯だっていろんな物を食べられるようになるんだから、今までに比べたら楽でしょ!…と思いますよね。いや、思いたいですよね!そうなってもらわないとこっちの体がもたないわ、と!
確かに0歳の時と比べると、いろんな事ができるようになり、親の負担は少し減ったように感じます。ただ、1歳には1歳の、1歳半には1歳半の悩みが浮上するんです。
私は元々生真面目な性格のためか、育児本は妊娠中に片っ端から読破し、子育てはこうでなくては!みたいなガチガチに凝り固まった育児論をひっさげて子育てをスタートさせてしまいました。
でも赤ちゃんなんて気まぐれです。私の持っている育児論なんてお構いなしに好き勝手やってくれます。おかげで応用力と柔軟性がつき「こうでなければならない」と思う事が少なくなり、どんどん育児が楽になりました。
ただ娘が一歳半の時に明らかに自分でわかるほど、育児ノイローゼになりました。
心療内科へ通うようになり、夫が察知してくれた事によりどうにか乗り越えられたんです。
育児ノイローゼにかかったのには理由がありました。

親や友達の髪の毛を引っ張る

一歳半ぐらいの子供は、大人の言う事はほとんど理解していますが、自分の言いたい事を言葉にするのはまだ難しい時期です。それがもどかしてく癇癪を起す事が多くなります。
うちの子供は生後6か月から保育園に通っていて、先生にも恵まれて明るく社交的でのびのびと育っていました。
ある日、保育園の連絡帳に書かれていた言葉に大きなショックを受けました。
「おもちゃの取り合いの時に相手の子の髪の毛を引っ張ってしまいました。仲裁に入った頃には相手の子が泣いています」
まさかうちの子がケンカ!?
確かにそれまでも家の中で私の髪を引っ張る事が有って、きつく叱ったことがありました。
でもお友達にまで手を出すとは。まずは先生とお話をしようと思って聞いてみると先生からは「この年頃の子では驚く事では無いし、時期が過ぎれば悪い事と理解できますから心配ないです」と言われました。
いや~、そりゃそうですけど、心配ですよ!
事の発端は相手の子がうちの子が握っていたオモチャを強奪した事らしいんですけど、それでも暴力で解決はいかんでしょ!
心配で心配で、私は子供の目を見ながら話しかけました。
「お友達の髪は引っ張ってはいけないよ。自分だって痛い事されたらいやでしょ」
子供は「うん」と言って小さくうなづきました。

しつけって本当に難しい

解決したかと思った矢先、また保育園でお友達の髪の毛を引っ張ったと先生から聞いて、
でもしばらく放置していたんです。何度も言っては逆効果かと思ったからです。
そうして三日ぐらい経った頃、今度は家の中でおもちゃを片付けていたら、気に食わなかったのか子供が私の髪の毛を引っ張りました。
「痛いからやめて」と言っても止めないので、子供の手の甲をつねって「こうやってつねられたら痛いでしょ。痛い事はしちゃダメなの」と言いました。
子供は髪を引っ張るのを止めましたが、今度は私の頭を叩きに来ました。
「なんでお母さんの頭叩くのよ!」と言って私も叩き返しました。
娘は泣きながらまた叩き返してきました。このまま続けては終わらないと思い、もう叩くのはよしました。娘は泣いていて、私はこのしつけ方が正しいのかわからずしばらくボーっとしていました。
その日から同じような事が続いて、自分の育児に自信が持てず、不眠症になり心療内科に通いました。いろんな育児本を読んだり、周りにいる先輩ママ、パパにお話しを聞いたりしましたが、答えが見つけられず真っ暗なトンネルを歩いているような気持ちでした。

トンネルの出口が見えたきっかけは夫の一言


私が育児ノイローゼにかかっているのに気付いた夫が急に「ドライブへ行こう」と誘ってくれました。その車内で自分が今不安に思っている事を吐き出しました。夫は静かに聞いてくれました。
「どうしたらいいんだろう、しつけって」私が夫に聞いたらこう答えました。
「愛を持ってやった事は必ず伝わる。」
人を叩くのを止めさせるために手の甲をつねった時、私はとても心が苦しかった。
だけど、憎しみを込めてつねったわけではなくて、愛情をもってしつけをしたかったんです。夫はそれをわかっていてくれてとても嬉しかったです。
私はその一言で救われて、とにかく子供に愛を持って判断していこうと思いました。
もちろんしつけが難しい事はずっと変わりません。でも子供が社会に出ていくために教えないといけない事はたくさんあり、それをするのが親の務めだと思うので、悩みながらもきっちり子供に伝えていこうと心に誓っています。

ABOUTこの記事をかいた人

スカイツリー付近で暮らす下町ママです。子供は2歳のおしゃべり大好き女の子。 仕事はバリバリ、子育てはふんわりを心がけていますが、失敗の連続!明るい娘に助けられています。 趣味は着物の着付けと落語の寄席巡りです。