多ければいいの?子供に習い事をたくさんさせる親

やり過ぎは禁物

学校が終わった後は、ピアノに水泳、そろばんに英会話、そして公文!
たくさんの習い事に頑張っているお子さんを見かけます。
お友達と遊ぶ時間はあるのか‥?と、端から見ているこちらが心配になってしまう時もありますが、器用に時間をやりくりしているらしく、公園で元気に遊んでいる姿も目にします。
このように、たくさんの習い事を器用に楽しくこなしている子供が稀にいますが、「ならばうちの子も出来るのではないか?」とお尻を叩いてはいけません。
子供の習い事には「多いに越したことはない」という言葉は当てはまらないのです。
勿論、習い事には体を鍛える、根気を養うなど良い点もありますが、やり過ぎて子供が疲れて気力を失ってしまっては逆効果です。
何を習うか、いくつ習うか、を判断するのは、親である私たちの仕事です。

何事も、見極めが大事

「子供が何を習いたがっているのか?」だけではなく「どんな習い事が必要か?」を見極めるのは難しく思えますが、子供の様子をよく見ていれば自然と見えてきます。
喘息持ちで体が弱い子供には水泳がいいですし、踊りや歌が好きな子供にはリトミックやダンス、ピアノ。
「何をするにものんびり屋なので、小学校に入ってからが心配」という子供には就学前に公文や幼児教室に行ってちょっとしたプレスクールを体験する。
お父さんが野球やサッカーをやっていて、「自分もやりたい!」と言い出す子供もいますね。
始めてみて「これは失敗だった‥。」と感じたら、今度はやめ時を見極めなくてはなりません。
「合わなかったらいつでもやめていい」と子供が認識してしまったら、根気のある大人には育ちにくいですね。
その場合は、「一度始めたら、一年はやめないで頑張る」という目標を設けることをお勧めします。

たくさんの習い事には、違う意味もある

この現代、子供にたくさんの習い事をさせている親が多いのも事実です。
妥当と思われる数の習い事をしている子供の親御さんは、「どうしてあの子はあんなにたくさんの習い事をしているのだろう?」と心配したり、「何故あんなにたくさんの習い事をさせているのだろう?」と親を批判したくなったりするでしょう。
以前、筆者の身近に、小学校1年生の頃から週に五つの習い事をさせているママがいました。
毎日のように送り迎えをするお母さん自身も疲れていたので、心配になって「習い事の数が多いのでは?」と聞いてみたところ、意外な答えが返ってきました。
「うちの子は少人数の幼稚園に通っていたので、大人数の小学校生活にまだ慣れない。
友達もなかなか出来なくて放課後も家でポツンとしているので、学校以外に居場所をたくさん作ってあげたくて子供が楽しめそうな習い事を探した結果、こうなった。」
習い事の内容は体操教室、サッカー、水彩画、ピアノ、料理教室、とバラエティに富んでいました。
最初は大変そうにしていた子供も、「あそこに行けば、あの先生がいる、あの子がいる。」と、すぐに慣れて、学校で嫌なことがあっても習い事に行けば笑顔になったそうです。
たくさんの習い事の裏には、想像もつかなかった事情が隠れていました。
数年経った今、その子は苦手な体育に工夫して楽しく取り組む、調理実習ではテキパキと仕事をこなす、自治体の図工展には必ず作品が出品される、頼もしい高学年児童になりました。
たくさんの習い事により、自分の内にたくさんの引き出しを持つ子供になったのです。
そんな姿を見て、たくさんの習い事に通う子供を見かけても「何か事情があるのかもしれない。」と、一呼吸おいて見守るようになりました。

習い事は、本当に難しい

小学校高学年になってくると、それまで習い事に費やしていた時間を塾にスライドする子供が増えてきます。
勉強一色になるのは寂しい気もしますが、それまでの習い事によって培った体力や根気が生かされているのを見ると、幼少期に何かに取り組むことの効果を感じます。
習い事の見極めと判断は難しいですが、可愛い我が子のことです。
しっかり目と心を開いて見ていれば、子供に本当に必要な習い事が見えてくるのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

現在小学生男児を子育て中です。息子の言動に日々振り回されて頭を抱える毎日ですが、自分を取り戻すために試行錯誤しております。