みなさんがお住まいの自治体ではどのような子育て支援サービスがありますか?
各自治体にはそれぞれ独自の子育て支援制度がありますが、地方では過疎や少子化対策として特色ある子育て支援を実施している自治体が多くあります。
今回は、2014年に合計特殊出生率2.81という全国トップの出生率を達成したことで注目されている岡山県奈義町という町について、その手厚い子育て支援の内容をご紹介したいと思います。
奈義町はどんなところ?
岡山県奈義町は、人口約6,200人、岡山県の北東部で鳥取県との県境に位置する自然豊かな小さな町です。平成の大合併の時に住民投票により合併しないことが決定され、その後人口が減少しましたが、自治体によって大胆な子育て支援策が進められてきた結果、成果が実り見事に全国トップレベルの出生率を達成することができたそうです。
「子育てするなら奈義町で!」というキャッチフレーズを掲げ、子育て支援に力を入れている自治体です。
奈義町の子育て支援施策
奈義町の主な子育て支援は、次のようなものがあります。
・出産祝金(10~40万円)
・医療費を高校卒業まで無料化
・ワクチン接種(予防接種法に定められたものと、3つの法定外予防接種に全額助成)
・乳幼児対象に毎月無料でフッ素塗布
・チャイルドシート・ベビーベッドの貸し出し
・保育料の減額と多子軽減、預かり保育
・放課後児童クラブ
・不育治療費助成・不妊治療費助成
・高校就学支援金(生徒一人に年額9万円を支給)
他にもありますが、主なものだけでもこのように充実しています。安心して子育てができそうですね。特に、医療費が高校卒業まで無料なのはとてもありがたいです。私が住んでいる自治体では乳幼児医療費の助成は就学前までしかないのでうらやましいです。
子育てのための移住もあり?!
奈義町では、移住・定住促進にも力を入れています。町内に住宅を新築・購入する場合に最大50万円の補助金が交付される「新築住宅普及促進事業補助金制度」や町内に定住するために空き家を購入する転入者に交付される「空き家活用事業補助金」もあり、実際に20~30代の子育てファミリーの移住が増えてきているそうです。
美しい自然に囲まれた環境と充実した子育て支援サービス、そして交通のアクセスがよく自然災害が少ないという点も、移住先として選ばれている理由としてあげられます。
まとめ
今回ご紹介した奈義町以外にも、各地方自治体では様々な子育て支援制度を充実させてきています。子育てのためだけに住む場所を選ぶことは難しいかもしれませんが、子育てのための移住もありだと考えられているご家庭では、一度詳しくリサーチされてみてはいかがでしょうか。