シングルマザーの子育ての悩み。離婚するための準備

そういって提案されたのは、住居の初期費用(敷金や礼金や引っ越し費用等)にも使ってもいいという、「上限30万を低利子で貸付できる」ということだけでした。

そういう女性――つまり命の危険性がありすぐにでは救出しなければならない女性――を優先的に救ってあげなければならない訳で、私のように命の危機に晒されていないケースは、自力でなんとか出来るのであれば何とかやってみてくださいということです。

もちろん、なんの補助がないわけではなく、母子手当や児童手当、ひとり親家庭等医療費助成費制度などもあるのですが、すぐにもらえるものではありません。4カ月に1回まとめて振り込まれます。母子手当と児童手当が交互に振り込まれるので、実際には2カ月に1度支給されます。
ただし、それえも共働き家庭に比べたら全体の収入は低いですし、収入があがると減額や助成の停止も当然起こります。

明るい離婚はあり得るのか?

なんだか自分の選んだ「離婚」がすごく悪いことをしているように思えました。
あなたよりもずっとずっと苦しんでいる人がいるんだから、我慢しなさいと諭されているような気になりました。

退職することなく今まで通り保育園に子供を預けて働くための住居は切迫した必要事項でした。その点ががクリア出来なければ離婚に踏み切ることは難しいように感じました。賃貸住宅を契約するにも多額のお金が要ります。私一人の問題ではないので、ワンルームを借りるわけにはいかないのです。

私の離婚の理由は、夫の度重なる借金が原因でした。
大まかに言うと問題は「借金」ですが、悪質な借金でした。弁護士や家族にも相談した結果、当時の夫に更生しそうな気配が全くないので子供の将来のためにも離婚の道を選んだ方がいいかもしれない、そういう話をされて、じゃあ離婚しましょうと決断したという経緯があり、いくら低金利だといって、借金をするのは悪寒がするほど嫌でした。
借りたら返さないといけない不安定な未来が本当に怖かったのです。
当時の私の給料からしたら低所得とは言えなかったのかもしれません。しかし、夫の作った借金のトラブルで金は粗方むしり取られおり、貯金なんて全くなく、さらには借金のもありました。

仕事の有給もそんなに多くもないし、担当の方に相談しようにも中々都合が付かなかったりで、そんなに度々仕事を休んで役所に行くのは、嫌味を言われる可能性もあるし、ただでさえ離婚しようかと頭を悩ませている時期だったものの、会社の人にそんな悩みを打ち明けることもできず、心労はマックスでした。
仕事を休むことは、いくら女性の地位向上と謳われ、仕事をする女性の待遇が改善されたとはいえ、まだまだ風当たりは強いので精神的に非常にきつかったです。

役所に行って、提案された援助としては非常に納得のいくものではありませんでしたが、当時、母子寮等もいっぱいで、公団なんかも入居待ち者いっぱいで、まるで保育園の待機組みたいな状況でした。

結局、私はキャリアを捨てて、実家に戻ることを選びました。

子供のためにも実家に戻る勇気

離婚をしても仕事を続けながら、女性が子供を育てていくということは、出来たとしても大変厳しいことだと思います。もちろん実家に戻るという選択肢がない方も沢山いらっしゃると思いますが、代わりになるような場所があるのであれば頼るのがいいと思います。

頼るところがあったとしても、裁判所へいって籍を取り直したり、引っ越しをしたり、とにかく離婚後することは嫌になるほど山のようにあるのですから。

私も祝福された結婚ではなく、ずっと反対されていたという経緯があったので最初はかなり躊躇しましたし、他にも問題はたくさんありますが、嫌なことだけではありません。子供のことを考えると頼ってよかったなと思っています。

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一姫二太郎の2人の子供を育てているシングルマザーです。 育児と趣味も満喫したい能天気ライフを送っています。 失敗したり、たまにメソメソしてしまうこともあるけど、人生万事塞翁が馬のを座右の銘として元気に人生奮闘中です。