運動音痴で体力がない、娘さんを登山遠足に欠席させるか、悩んでいるとのことですが、私は欠席させるべきではないと思います。理由はいくつかあります。
逃げ癖
今回の登山を親が欠席させてしまうと、困難なことに出くわしたときには逃げてもいいのだと認識してしまうことが一番怖いです。「今回だけは特別ね。」と話して約束したとしても、次の困難の際にも、必ず、「つらい、できない」と根をあげてしまうと思います。そうなれば、投稿者であるお母さんも、「かわいそうだ、また次に頑張ればいいね。」と折れてしまい逃げることを認めてしまう…その繰り返しになってしまうので、二人にとって良くないと思います。
達成感を感じる
登山遠足は確かにきついです。しかし、運動音痴でも、体力がないと思っていても、山の頂上にたどり着けたときには、今までにないほどのやりきったという達成感を感じると思います。できないと思っていた、自分でもできた!と、自信にも繋がります。娘さんが成長するきっかけにもなるでしょう。
仲間と助け合う
運動音痴な子、体力がない子は他にもいます。引率の先生方もいます。決して一人ではないので、置いてきぼりにされるなどはありません。小学4年生の体力はそれほど大差ないので、みんながみんなきついです。それを友達同士で、頑張ろう!と切磋琢磨し、励まし合うことも大切な学びのひとつです。そもそも登山遠足がなぜあるのか、そういったことも子供たちに学んでほしいという想いもあるのです。参加しなければ感じることができない、大切な学びです。
信じて送り出す
お母さんの心配な気持ちはよくわかります。私自身も登山遠足はきつかったので、できることならあんなつらい思いはしてほしくないと思います。しかし、私は参加させると思います。登り切ったときの達成感は言葉にすることができない、伝えることのできない景色を味わうことができます。参加して、本当に途中で無理だった。という結果でも構わないのです。そうなったら引率の先生と一緒に下山してみんなを待てばいいのです。初めから参加しないのと、途中まで頑張ったのでは訳が違います。逃げずに立ち向かったという事実が大切です。参加させようか、欠席させようかを悩むのでなく、どうしたら娘さんが前向きに参加できるのか、考えるのが良いと思います。担任の先生に、娘が不安に思っていること、運動音痴や体力に不安があることを伝え、気を付けてみてもらえるように話しておくことや、まだ当日までは時間が少しあるでしょうし、毎日時間を決めてウォーキングするというのもいいですね。「お友達と協力して登りきれたらすごい景色が見られるよ。先生もいるから大丈夫。もし途中で本当に無理となったら先生に言えばいいからね。」と安心させてあげて、送り出してあげることが親としてできることかなと思います。一回りも、二回りも大きくなって、成長した娘さんに会えるといいですね。