学校などで実施される遠足は、どうやってその行き先を決めているのでしょう。昨年はいい場所だったのに、今年はあまり良くないねなど、時々そういう声が聞こえてくる事がありますね。でも、遠足実施にあたって、行政から学校側に様々な指導が入っているのをご存知ですか?それは、どんな指導でしょうか。ここでは、それについてお伝えします。
目的を明確にしての場所選び
遠足は学校を離れるといえど、教育、学習の一環として位置づけられます。なので、いつもの授業に関連した学習の出来る場所を選定するようにとなっています。
交通事情に関しても、事前に調査を十分にして、事故、ケガなど絶対にないように計画を立てなねばなりません。また、衛生状態にも十分な調査が必要とされています。
教育的効果を十分に考慮し、引率の先生の数は余裕を持って、子ども達を安全に指導しなければならないとあります。危険な場所は、当然避けるべきだと通達されています。
子ども達に配慮した場所選び
各家庭の経済状態、子どもの障害等配慮して、出来れば全ての子どもが参加できるように計画するようになっています。子どもへの所持金、服装、持たせる物などについては、なるべくお金が掛からないようにして、保護者の負担を極力抑えるための工夫も指導されています。
疲れないように計画に配慮し、宿泊する場合は車、船の利用は極力避けて、安全な交通手段を選ぶようになっています。
今回を踏まえての次回の場所選び
遠足が終わったら、授業で振り返りをして、それが学習に取り込めるような活動をしなければならないので、それらも十分に考慮されての場所選びとなります。
また、遠足を終えても学校側でもフィードバックを行い、反省点を生かして、子どもの安全、体力、経済状況も踏まえて、また次の遠足の場所を選定することに利用するように指導されています。
まとめ
いかがでしたか?場所選定の他にも、意外と細かく行政側からの指導が入るようです。これらを見ると、案外簡単に場所を決められているのではなく、様々な観点から場所も決められているようです。
今年度に実施された遠足でも、何か問題や気になる事案が起きた場合は、やはり次年度は変更されることは当然のことのようです。
また、これらの行政指導の内容を知っておけば、子供会や様々な子どものイベントで遠足に行く時などに、保護者側で計画を立てて書類提出の際は役に立つと思います。
これらの内容は、文部科学省のホームページで「遠足、修学旅行について」というサイトでも確認出来ますので、必要な時は確認してみてはいかがでしょうか。