子どもの遠足には社会で生きていくための意味がある

子ども達にとって楽しい遠足。でも、遠足の意味と目的とはどんなものなのでしょうか。
遠足はただ楽しいだけではなく、その中身に子どもの成長を促すための大事なことがたくさん含まれているのです。
子ども達にとっての遠足の意味はなんなのでしょう。

栞に書いてある約束事には、どんな意味があるのでしょう

学校でも保育園や幼稚園でも、遠足に行く前に渡される栞は、とても大事な意味があることを知っていますか?
まず栞は、必ず事前に渡されます。そして、遠足に行く前に事前学習があります。
どんな所に行くのか、どんな交通手段を使うのか、どんなグループで、どんな活動をするのか……。そして、その一つ一つの項目の中には、必ず約束事が書かれています。事前学習では、その確認が重要になります。
もちろん、子ども達が安全に遠足で過ごすことが一番ですが、その中にも、子ども達が将来、社会で生きていくためのスキルを身につける目的もあるのです。
それらの目的について、紐解いていきましょう。

子ども達は楽しさの中で大事なことを学ぶ

栞をガイドラインに、子ども達は身を守るための約束事を身につけます。一歩一歩、先へ先へ成長をするためには、いつもより踏み出した活動も必要になります。その活動の中で自らを守り、周りと協調して集団行動を行い、公共性も身につけることが成長に繋がります。ひいては、これは社会に出た時の小さな訓練にもなるのです。
そのために、栞で事前学習しておいて、遠足の目的をきちんと理解した上で実際に行動すると、学習効果もぐんと上がってくるのです。
遠足は楽しみながら学ぶというメリットがあるので、年齢にもよりますが、社会生活での約束事の重要性について、自然に考えることが出来るようになってくるのです。

栞に書いてあるとトラブルの解決になる

集団生活の中ではトラブルも付きものですね。もし、遠足で子ども同士のトラブルがあっても、栞に丁寧に約束事が書いてあると、トラブル解決の糸口になります。また、そのトラブルの中からでも、子ども達は多くのことを学ぶでしょう。
実際現場で起こってしまうトラブルを、事前に学習した約束事と照らし合わせながら、どう解決していけばよいか考えてもらうことは、大人になっても必要なスキルを、子どもなりに身につける大きなメリットにもなり得ます。トラブル時に栞を出して一つ一つ確認をすると、身を以て約束事の大事さを知ることにもなりますね。
遠足は、ただ楽しむだけではなく、大人になった時に身につけておきたいスキルを学ぶ場でもあるのです。
栞にか書かれた約束事は、遠足を介して学び、身につけて欲しいという意味が込められていることを知っておきましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

1964年生まれ。 「辛い時期もいずれ過去になる。」なんて台詞が解る年頃になりました。 これまでの経験を生かし、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書きたいと思います。