長男は年中の頃から療育に通っています。
それまでは集団でのグループ活動のみの療育でしたが、年長になる前、引っ越しをしました。ちょうど、就学前相談で医師の診断が取れ、新しい療育先での療育が始まりました。
内容は作業療法。
1か月に2度、作業療法に通いました。
療法士さんは親切丁寧で、とてもわかりやすく長男にも私にも接してくれました。
療育のトレーニングの時間の最後に、必ず今日やった事の報告と家でも出来るトレーニングを教えていただきました。
私は忠実に教えていただいた事を家でも実践しました。
体幹が弱く、鉄棒や自転車で傾くだけでも騒いでいた長男だったので、主に体幹トレーニングに加え、手先、足先など、体の中心から遠くなる程意識がいかないので、手先の不器用さも目立っていましたので、その辺が毎回のトレーニング内容でした。
療法士さんの接し方と声掛け
療法士さんは男性でしたが、穏やかでやわらかい雰囲気が漂っている方で、何でも相談出来ました。直接、作業療法とは関係ないような兄弟育児の悩みや、幼稚園・学校での出来事、家でパニックを起こしてしまった原因とその後の様子など、カウンセラーのように話を聞いてくれたため、毎回療法士さんと話をして自分の気持ちを調整しているかのようでした。
その療法士さんは、説明する時も何か作業をする時も、必ず今の状態を素晴らしいとほめてくれました。
例えば、トレーニングを始める前に椅子に座っただけで、「椅子に座っていられてすごい!」とほめ、トレーニングが終わると「終わる事が出来てすごい!」とほめてくれました。
その他にも、「今の言い方、とてもいいね。」とか、「今の考え方、僕はとてもいいと思うよ。」など、行動の1つ、言動の1つをその度にほめる事で、長男に意識と認識をさせていたように思います。
バランスボールやトランポリン、なわとびや箸の使い方、集中するためのプリントなど、いろいろな道具をうまく使い、毎回トレーニングを重ねていくうちに、体幹は徐々に備わり、鉄棒で前まわりが出来るようになり、自転車が傾いても騒がなくなりました。
飛べなかったなわとびも出来るようになり、走るという動き1つ1つも意識出来るようになり、万年ビリだった運動会の徒競走では1位をとれるまでになりました。
私が努力すればする程、少なくなっていく支援
家でのトレーニングを忠実に実行していた私は、療法士さんとの話の中で、だんだん私の考え方や声掛けが療法士さんに近づいてきているため、トレーニングに通う日数を減らしていってもいいかもしれません、と言われました。
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