大学入学=仕送りの始まり
大学入学を機に、東京で一人暮らしを始めるお子さんは決して少なくありません。
そして、親御さんは卒業まで学費、家賃、そして毎月仕送りをすることになります。
大学に入ったからには勉学が最優先ですから、日々勉強に集中出来るよう十分な
額の仕送りをしたいと思うのは親として当然です。
ただ、それは経済的になかなか厳しいご家庭が多いことでしょう。
ましてや、家賃も物価も高い東京です。
仕送り額をどれくらい考えたらよいのか、悩ましいですね。
全体の相場、そして東京
まずは、全体の相場を見てみましょう。
↓
独立行政法人 日本学生支援機構
「平成28年度学生生活調査」
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/gakusei_chosa/2016.html
上記調査の結果がこちらです。
↓
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/gakusei_chosa/__icsFiles/afieldfile/2018/03/19/data16_1.pdf
上記の資料を見ると、学費を除く月々の生活費は月に約6万円が平均の金額で
あると言えます。(家賃は含みません。)
但しこれは全体の数字なので、東京では多めに見積もって最初は7万円で始めてみることをお勧めします。
新しい生活に慣れてきたら、どこのスーパーが安い、電気の消し忘れに気を付ける等、日々の食費や光熱費を少しずつ節約していくよう、促してください。
家賃の相場
家賃は親が振り込みで支払う場合が多いようですが、子ども自身で振り込みをしてもらうのも自立に向けての準備になります。
一人暮らしと生活費のやり繰りに慣れてきたら、家賃も月々の仕送り額に加え、差し支えがなければ子ども自身で振り込みをしてもらいましょう。
東京での家賃の相場は、ワンルームもしくは1Kで約7万円です。
都心と郊外では家賃に開きが生じますが、都心でも築年数の古い物件の家賃はそれほど高くない場合もあります。
家賃が安いからと言って少し離れた場所に住むと、今度は電車やバスなどの交通費が生じ、却って割高になります。
住む場所は、自転車で通学出来る範囲内(悪天候時でも徒歩で通える範囲)で選んだ方が、余計な交通費が発生しないのでお勧めです。
女の子の場合はオートロックや防犯設備が整っている物件の方がよいとお考えになる親も多いでしょう。
その場合、家賃はまた上がりますが、お小遣いはアルバイト代で賄うなど、工夫する余地はあります。
何を最優先にして物件を選ぶか、子どもとよく話し合ってください。
未来を見据える
日本学生支援機構の「平成28年度学生生活調査」結果を見ると、学生にとって経済事情が年々緩やかではありますが厳しいものになってきている様子が伺えます。
奨学金も給付型のものでなく貸与型だと社会に出た後、返済をしなくてはならないため、経済的な独立が難しくなる場合もあります。
厳しいでしょうが、大学に通っている間は親子共に力を合わせて頑張りましょう。
目先の楽しいことに惑わされず、きちんと未来を見据えて日々生活する習慣をこの機に身につけられるよう、子どもに伝えてください。
その姿勢は、社会に出た時に必ず実を結びます。