誰もが良くないことだと思っているはずなのに、いじめっ子というのはどこにでもいるものです。我が子がいじめられたらどうしようと思いますが、それと同じようにいじめっ子になったらどうしたらいいのでしょうか。子供たちのために親ができることは何かを考えてみました。
いじめっ子といじめられる子
いじめっ子はプライドの高い子が多いと言われています。プライドが高く周囲よりも自分が優位な立場にいると思ってしまい、その優位な立場を持続しようとするために自分よりも弱い立場の子をいじめる傾向にあります。また、リーダー格となって仲間にいじめをさせることもあるようです。いじめている様子を周囲が笑ったり注目したりすることで、自分が注目されていると勘違いをするのです。
一方いじめられるターゲットになる子は、おとなしくすぐに言い返せない子が多い傾向にあります。いじめられたりいやなことを言われたりしてもすぐに言い返さないために、いじめを更に助長させてしまう傾向にあります。もちろんそれが悪いことではありません。いじめは往々にしていじめる側が悪いのです。
子供がいじめっ子にならないために親にできること
子供がいじめっ子にならないために親ができること、それは小さいころからの教育の中でいじめについて教えることです。いじめるという行為が相手をどれだけ傷つけることになるのか、どれだけ卑怯なことなのかということを、きちんと教えることが大切です。ほんの些細なことと思っていても、相手が傷つくことならばそれはいじめなのだということを理解することで、いじめをしようと思うこともなくなるのではないでしょうか。
いじめられた時の対処法
もし子供がいじめられたらどう対処したらいいのでしょうか。
いじめられた時にすぐに言い返すことができるだけで、その後の対応が変わってきます。言い返すとは、いじめっ子と同じように相手を傷つけるようなことを言ったりしたりすることではありません。いやなことは「いや!」とはっきり毅然とした態度で意思表示をすることです。
いじめる側は誰にでも攻撃するというよりは、おとなしく何を言っても黙り込む相手を自然と選んでいることが多いです。その方が自分が優位なままでいることができるからです。毅然とした態度で言い返すだけで、それ以上エスカレートすることが少なくなります。
もちろん可能なら先生や親に限らず周囲の信頼できる大人に頼ってほしいと思いますが、すでにいじめが行われている場合、告発したことで後で報復されたり更にいじめがひどくなることを恐れ、なかなか大人に頼れない子も多いでしょう。まずは意思表示をすることは有効な手段だということを覚えていてほしいです。
まとめ
うちの子に限っていじめっ子になるわけがないと思い込むのは危険です。相手が傷つくようなことは良くないことだと小さいときから教育の中で教えていくことで、いじめで苦しむ子が少しでも減ってくれればと思います。
また、いつでも毅然とした態度で意思表示をすることができるように、子供に自信をもたせてあげられるような教育をしていくことも大切ではないでしょうか。