5歳という年齢
うちの次男は5歳児。赤ちゃん時代ほど何から何まで手がかかるわけではないけれど、自意識が芽生えてきて、思うようには動いてくれなくない時もあります。保育園のお母さん方も、その腕白っぷりや生意気っぷりに手を焼いている方も多いみたいですね。
5歳と言えば、あのクレヨンしんちゃんがまさに永遠の5歳児。子供には見せたくない、でも子育てあるあるが満載のアニメ。下ネタ大好き、きれいなお姉さん大好き、大人の口真似、ああいえばこういう生意気な態度。まあすべての5歳児があんなふうなわけではありませんが、どこかしら母みさえに共感できるものがあります。
5歳の男の子
男の子と女の子では、同じ5歳といえども発達が違いますよね。うちの次男は精神的に幼いようで、まだまだ赤ちゃんみたいです。上の子は、ちょうど次男が産まれた年だったのでそれなりにお兄ちゃんしていましたが。
それでも、やはり保育園年長を目前にして「~ができるようになった」というのをアピールしてくることが多くなりました。どうやらプライドや自意識が芽生えてきたようですね。ちょっと前まで男の子なのにピンク色や可愛い物に目がなかった息子が、男らしくかっこいい物に惹かれるようになったのも最近のことです。
ただ可愛い物が嫌いになったわけではなく、本当は好きなんだけどお友達に「女みたい」とからかわれるのが嫌みたいですね。お友達に言われたことを気にするようになる、またお友達の持ち物や仕草が気になるようになるというのも、この時期の特徴のように思います。
5歳の女の子
一方女の子はもっと精神的に発達しているかもしれません。うちは男の子だけなので、家での生活はよくわからないのですが、保育園のお友達を見ていると5歳の女の子は随分おしゃまになっていますね。
アニメのキャラクターから実在のアイドルへと憧れがシフトしていたり、姉妹や母親に並々ならぬ対抗心を燃やしていたり、ファッションに気を使って全身コーディネートにやたら時間がかかったりするようです。
以前保育園のお迎えで、ちょっとおしゃれなお母さんと時間がかぶったときにある女の子が「~ちゃんのお母さん、きれい」といった後私を見て「~くんのお母さん…ふつう」と言われたことがありました。(普通でよかった)また、うちの主人はかなり体格がいいのですが、たまたま外であったときに「~君のお父さん、なんで太ってるの?」と、どストレートに言われたことがあり、笑ってしまいました。
私の周辺の5歳児
自分でいろいろできるようになり、言葉も増え、力も強くなったものの、でもまだ甘えん坊。そんな5歳児の育児には、独特の苦労があると思います。私の周囲の5歳児の様子を、いくつかご紹介しますね。
男の子ですが、声が大きくて、しかも高い。まだ声のトーンの調整ができないので、話声だけでキンキン響き渡り、疲れているときなどは本当に嫌になるそうです。しかも一度、ご近所から「うるさい」と匿名のメモが投函され、お母さんはショックをうけていました。元気がいいだけの普通の子で、すごく気立てのいい子ではあるんですが、お母さんはその声に毎日悩まされているようです。
また別の子は、落ち着きがなく公共の場でマナーを守るのが苦手。うちの子もそういうところがあるんですが、ここでは走らないでとか静かにとか言っても、守れた試しがない。すぐに捕まえて注意しても、その時は大人しく聞いている風ですが、実際には右から左へと流れている様子。いった傍から走りだし、しまいには親がブチ切れるということの繰り返しです。
またある子は、典型的な内弁慶。人見知りで子供が大勢集まったところではお母さんの陰に隠れ、仲間に入れず泣き出してしまいます。しかし家では王様っぷりを発揮。上手くいかないことがあると、騒ぎ立てて泣きだし、物に当たりちらす。一度集団に入ってしまえば優等生らしいので、家では甘えているんでしょうね。
言葉遣いが荒くなる
「うるせーよー!」「***とかいってんじゃねーよ!」というようなセリフ、5歳児くらいだとよく使いますよね。大人が聞くと子供らしくなくて、親としてはあまり口にしてほしくないのですが、子供には関係ありません。でもどうやら本人たちは、汚いとか乱暴だとかいう自覚はないんですよね。
こういうセリフは、やはりテレビのキャラクターの影響だとか、親の口調をそのまままねているとか、保育園のお友達の口真似とかだと思います。そしてこういう口調が良い悪いは別にして、大人の反応がどこか特別なものになって注意を引けることも知っています。
最初はただ、覚えたセリフをそのまま真似てみただけだったのが、大人が嫌がることを知ると今度はそれを大人への反抗の道具として使うようになるんですね。だからお母さんに怒られるとわざと乱暴な言葉で返したりする子もいます。でも大半は、面白半分に使っている子がほとんどでしょうか。
乱暴すぎる言葉を使ったときは、すぐに「親に向かってなんて口のきき方するの!」と怒るより、まずはそれは良い言葉ではないことをきちんと教えてあげる必要があります。うちは男の子なので、ふざけていい時の言葉遣いはある程度大目に見てしまっています。その代り、真面目な話の時にふざけて乱暴な口調で話していると怒りますけれどね。
悪知恵がつき始める
ちょっと知恵がついて、嘘やごまかしを目論むのもこの時期かもしれません。うちのお兄ちゃんが5歳のとき、私のものを勝手に持ち出して、そのまま置き忘れたのを、まだ口が聞けない乳児の弟に罪を被せようとしたことがありました。浅知恵なんで、すぐわかって私にこっぴどく叱られました。
怒られると思うと、それを回避しようと考えるのでしょうね。発見するとびっくりしますが、本人はそれほど悪いことをしたと思っていない。下の子がやったことにしても、私は赤ちゃんである下の子が持ち出しても怒らないだろう、だから弟は被害を受けないから別にいだろうと踏んだのでしょう。知恵はついても、善悪はわからないんですよね。
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